Bufferでは、新しい社員が入社すると歓迎の意を込めて、その人の紹介からはじまる長い幸せのチェーンメールを送ります。紹介の内容の割合は大体このようになっています。
- その人がこれまでどのような仕事をしてきたのか、Bufferで何をするのか。
- その人のこの世での役割。(母親、ブレイクダンサー、元海兵隊員など)
私はこの2つの割合が気に入っています。同じ社員として相手を理解しようと努力する時、仕事よりも人間性の方が重要という、単純な真実を物語っているからです。どんなに仕事が好きだとしても、それだけではその人のすべてを説明できません。 Bufferでは最近、情熱を持っていること、強味や弱味、欠点、趣味やペットのプロジェクトなど、"その人自身"が生きることに力を入れてきました。他の会社の運営方法とはかなり違うかもしれませんが、入社時に個人的な生活や人生もチェックされます。そうすることで、かなり親密になったり、相手のことがよくわかったりすることがあります。
仕事よりも相手のことを知る質問を
しかし私は、長い間この知識を、社員間の交流でうまく活用することができていませんでした。少し内向的な性格なので、初対面の人には「何をしているんですか?」と本能的に聞いていたのです。 相手のことを知るためにこの質問をしても、必ずしもいい答えが返ってくるわけではないことには薄々気づいていました。「Geekwire」ではその理由を説明していました。
- 「生計を立てるために何をしているのか?」と思われるので、お金のためにやっていることが答えの一番最初に来る。
- その人のアイデンティティ全体ではなく、仕事だけに答えが限定される。
- 何度となく見てきた履歴書が自然と頭に浮かぶ。
- その時その人が仕事をしていなかった場合、説明をするのが気まずい。
- 生活するための仕事に頓着していない人も、何をやっているのか言わなければならない。
昔ながらの切り口やお決まりの会話をやめるには、もっと他のことが聞き出せる質問をすればいいのです。相手が「何をやっているのか?」ということから完全に脱線したものもありますが、いくつか質問の例をご紹介しましょう。ポイントは自由に回答できる質問をすることです。
「何をしているんですか?」に代わる27の質問
- 一番情熱を持っていることは何ですか?
- 何をするのが好きですか?
- 今日あった一番の出来事は何ですか?
- 今一番ワクワクしているのは何ですか?
- どんなことに取り組んでいますか?
- お金のことを考えなくていいなら、何をしたいですか?
- 何をしている時が楽しいですか?
- 今一番夢中になっているものは何ですか?
- 最近あった一番おもしろかったことは何ですか?
- これまでの人生はどんな感じでしたか?
- 今週/今週末の一番の出来事は何ですか?
- 大人になったら何になりたかったですか?
- 今楽しみにしていることは何ですか?
- スマホで最後に撮った写真は何ですか?
- これまで買ったもので一番のお気に入りは何ですか?
- これまで人に言われて一番うれしかったのはどんなことですか?
- 今変えようとしている習慣や、うまくなりたいと努力していることは何ですか?
- 何に元気をもらいますか?
- 一番好きな言葉は何ですか?
- 何があなたのエネルギー源ですか?
- 最近気になっていることは何ですか?
- 誇らしく思っている個人的な習慣は何ですか?
- 毎日どんな風に過ごしていますか?
- いつか解決したいと思っている問題は何ですか?
- 最近学んだ一番興味深いことは何ですか?
- お気に入りの絵文字は何ですか?
- この世で一番一緒に食事をしたい人は誰ですか?
私はこの27の質問を全部使ってみたいと思っています。もっと深く、充実した会話ができるはずです。自分だったら「何をしているんですか?」の代わりにどんな質問をするかも考えてみてください。
27 Questions to Ask Instead of "What Do You Do?"|Buffer Open Courtney Seiter(訳:的野裕子)
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