Inc.:良い文章を書く能力は、その個人がなにかを集中して達成し、クリアな思考回路を持つことに繋がると長いこと言われてきました。

でも、どうやったらその「良い文章」が書けるのでしょうか?

そこで、今回はデイヴィッド・オグルヴィが語る不朽のアドバイスを紹介しましょう。オグルヴィは大学を卒業しなかったにもかかわらず、文才がありました。彼はある若い時期、料理用コンロを家庭に売り歩くセールスマンの仕事をしていたのですが、売り上げの成績がとても良かったため上司がほかのセールスマンに向けた営業のマニュアルを書くように指示しました。

雑誌「フォーチュン」はそのマニュアルを「おそらく史上最高のセールスマンが書いたマニュアル」と評しています。

オグルヴィはひょんなことから彼の兄が働くロンドンの広告会社「Mather & Crowther」で顧客主任のポジションを獲得しました。その後彼は1948年にアメリカへ移住し、ニューヨークに「Hewitt, Ogilvy, Benson & Mather」という広告会社を設立しました。それが、現在世界でもっとも大きい広告会社の1つとなった「Ogilvy & Mather Worldwide」の母体です。それが彼らの辿ってきた歴史なのです。

私は最近Ogilvy & Mather の公式ツイッターアカウントに投稿された以下のメモを見つけました。それは1982年9月にデイヴィッド・オグルヴィによって下書きされたもので、元々マネージメントがうまく循環するためにどうすれば良いかをアドバイスするために書いた文章です。

オグルヴィのアドバイスは現代にも生きる不朽の言葉です。以下、読者のみなさんとシェアしたいと思います。

良い文章を書けば書くほどOgilvy & Mather に入社できるでしょう。よく考え、よく書く人を我々は欲しています。

文才は天から恵まれた才能ではありません。上手な文章を書くには学びが必要です。以下10個のヒントを教えましょう。

  1. ケネス・ローマンとジョエル・ラフィエルスンのライティングに関する書籍『ビジネスマンのための英文作成マニュアル』を3回読むこと。
  2. 話すような口調で自然に書くこと。
  3. 短い単語、センテンス、パラグラフを用いること。
  4. 難しい専門用語を使わない。それらはすべて気取ったうぬぼれが使う黄金ワードです。
  5. どんなテーマでも2ページ以内にまとめること。
  6. 引用元を確認すること。
  7. 手紙もメモも、書いたその日には送らないこと。書いた翌朝に声に出して読み、推敲すること。
  8. 重要な文章は同僚に推敲してもらうこと。
  9. 手紙やメモを送る前に、送り手になにをして欲しいのかきちんと明確にすること。
  10. なにかを実行して欲しい場合は、書かない。その人の元へ直接行って行動して欲しいことを伝える。

10 Timeless Steps to Better Writing From David Ogilvy, the Father of Advertising | Inc.

Justin Bariso(訳:wasabi)

Photo by Shutterstock.