Popular Science:火山の噴火を予測することは難しく、常に活動を続け、ガスや蒸気を放出する活火山の噴火を予測するのはほとんど不可能です。しかし、カーネギー研究所のDiana Roman氏率いる火山学者のチームが、あるヒントを発見しました。「嵐の前の静けさ」ということわざがありますが、研究チームによると活発な動きを見せる火山も、噴火する直前にはいったん静かになるとのことです。Roman氏のチームは2011年に1カ月にわたってニカラグアのテリカ火山の観測を行いました。観測された50回の噴火のうち、6分から10時間の範囲で観測される休止時間より先に噴火したのはわずか2回でした。同チームがこのデータを検討した時、Roman氏が言うところの「思いがけない発見」を認めました。火山が静かになっている時間が長いほど、噴火の規模も大きくなる傾向があったのです。これはガスの噴出経路が遮られ、その時間が長いほど、その後で放出されるエネルギーも大きくなるためです。
この結果は専門誌『Earth and Planetary Science Letters』に掲載されました。
VOLCANOES GO QUIET JUST BEFORE THEY ERUPT|Popular Science
Coby McDonald(訳:コニャック)
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