こんにちは、料理研究家のオガワチエコです。

新年度が始まり、新しい環境で生活をスタートされた方も多いのではないでしょうか。期待に胸を膨らませるとともに、人間関係や慣れない作業に戸惑うこともあるかと思います。

そこで、なにかと付きまとうのが緊張感。知らず知らずのうちに、肩に力が入ってしまっていることがあります。寝ても疲れが取れないという症状を引き起こすこともあるでしょう。

今回ご紹介する「バナナとハーブのヨーグルト」は、緊張感の生まれがちなこの時期に、リラックス効果を促して穏やかな朝にするためのメニューです。

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▼材料(1人分)

バナナ......1本

ハーブティー......1杯分

水......1/2カップ

ヨーグルト......適量

▼作り方

1. 1/2カップの水を沸騰させ、ハーブティーを入れ、濃いめに煮だす。

2. バナナの皮をむき、5ミリ幅ぐらいに切って、鍋にハーブティーと一緒に入れて、汁気が少なくなるまで強火で煮る。

3. 器にヨーグルトを入れて、上からかける。お好みでミントをのせても。

ハーブの効能はさまざまありますが、最たるものはリラックス効果です。優しい香りには、高ぶった気持ちを静め、穏やかにする働きがあります。また、バナナに含まれるトリプトファンという成分は、体内でリラックス効果を生み出す脳内物質セロトニンに変換されます。ストレス解消にも繋がり、非常にリラックス効果の高いメニューだと言えます。

ヨーグルトに温めたバナナを入れることで、ホットヨーグルトになり、お腹にも優しく、カルシウムの吸収率アップなどの効果が得られるようになります。ですから、バナナを煮た汁も全部使って、しっかり温めて食べたほうがいいですね。

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バナナの自然な甘さがあるので、砂糖不使用でも十分に甘く感じます。ハーブの香りとの相性も良く、爽やかな朝のひとときを過ごすことができるでしょう。ハーブにはたくさんの種類があるので、いろいろ試して自分好みのものを探してみるといいかもしれません。

緊張したままの状態だと、思わぬミスをしてしまうことがあります。本来の力を出し切るためにも、朝のうちにリラックスしておくことをオススメします。

レシピ・文/オガワチエコ

料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2015年9月11日には新刊『スティックオープンサンドの本』を出版。

(写真/大崎えりや)