Inc.:ビル・ゲイツやウォーレン・バフェット、リチャード・ブランソンに彼らの成功の秘訣を尋ねたとしたら、おそらく3人とも読書について言及するでしょう。人生で成功を収めたいのなら、本をたくさん読むことだということは、彼らだけでなく他の有名人たちも声をそろえて勧めています。
活字に触れる時間を増やすことはもちろん良いことですが、すぐに内容を忘れてしまうのでは、たとえ1日中読書をしていても意味がありません。逆に、たった30分間集中して読書するだけでも、内容について深く考えたり、重要な着想を後々まで覚えていられるというのなら、非常に意義深いと言えます。
では、どうしたら読書の質を高めることができるのでしょうか? 先日のBlinkistの記事では、読書法について触れ、多くの素晴らしいアドバイスが紹介されていました。そのうちのいくつかは次のようなものです。
1. 個人的な観点を見い出す
「著書『Brain-Based Learning』の中でEric Jensen氏は、人間の脳というものは、意味のあるものしか真に学ぶことはできないと述べています。そして、トピックに個人的な関連性が付け加えられると、最も習得しやすくなります。新しい本を読むときは、自分が何を学びたいのか、それが自分の人生にどう影響するかもしれないのか、そして、なぜわざわざその本を読まなければならないのか、といったことを自分自身に問いかけてください。こうすることで、その本と自分自身を関連付ける助けになり、より多くが記憶に残るようになるのです。
2. 本について予習をする
読んだことをしっかりと覚えておきたいのなら、その本の全体的なテーマや考え方(もしくは章や節ごとの主要テーマ)を常に意識することです。
これは、Mortimer AdlerとCharles Van Dore著の本に記されている考え方です。この古典的な指南書では、「本の中心的なテーマに耳を傾ける」ことを勧めています。読書に入る前に、あらかじめ少しネットで下調べするなどして、本の中心テーマがどんなものであるかを把握しておくだけでも、理解力と内容を記憶する力をぐんと伸ばすことができます。
3. 興味を持つ
1冊の本全体のテーマについて、答えを知りたいと思うような特定の疑問が湧いてきたら、より多くの熱意をもって、その内容に没頭できているはずです。アリストテレスの言葉に自然は真空を嫌うとありますが、人間も好奇心をもってこれが知りたい、という欲望(学習飢餓感)があるときに、多くのことを学べるのです。
3 Science-backed Tips to Get More Out of What You Read|Inc.
Jessica Stillman(訳:コニャック)
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