MakeUseOf:通常、カレンダーを使うとき、一度に計画するのはせいぜい1週間か1カ月程度でしょう。ほとんどの人が1年のうちに何ができるかを計画したりしません。
1年とは52週間。つまりは365日です。
1年というのはとても長く、可能性がたくさん詰まった期間です。でも方針と計画を立てなければ、1年などあっという間に過ぎて自分の目標に近づくことができません。
Googleカレンダーは、オンライン上で使えるカレンダーの中でもその機能面で群を抜いています。よく構成されているうえに、見やすく、使いやすいので、何かの目標に向かって計画を立てるときに最適です。
今回は、Googleカレンダーを使って「あなたがこれからの1年で達成したいことすべて」を上手に計画する方法を説明します。
ステップその1:大まかな目標を決め、「スマートゴール」に変化させる
Googleカレンダーを有効に使うための最初のこのステップは、一番時間がかかります。でも、この段階ではコンピューターはまったく必要ありません。
まずはゆっくり、自分の人生と希望、将来叶えたい夢について考えてみてください。紙とペンを使うとやりやすいかもしれません。もしくは「Trello」のようなオンラインツールを使って今後の展望をリストアップすると、目標がはっきり見えるようになるでしょう。
1年の生活の中で達成したいような「目標」には以下のようなものが含まれるでしょう。
- 家族との時間を楽しむ
- もっと趣味に没頭する
- フィットネス量を増やす
- 友だちとの時間をより多く設ける
- 仕事の能率を上げる
- 収入を増やす
- 自己研鑽するための方法を研究する
- 新しいスキルを身につける
- プロジェクトを達成する
ある程度方向性が決まったら、目標をより具体的にしましょう。
そのためには、大まかな目標を「スマートゴール(SMART goals)」に変えててみるのがいいでしょう。SMARTは、Specific(詳細で)、Measurable(見通し可能)、Attainable(実現可能)、Realistic(現実的)、Time-Framed(達成までの時間制限を設けた)という意味です。
たとえば、私の目標が「もっと読書をする」だとします。これをスマートゴールに言い換えると「2016年は毎月3冊の小説を読む」になります。自分のやりたいことを現実的な範囲で具体的に、制限時間を決めて設定することで、目的がはっきりして取り組みやすくなり、進行具合もわかりやすくなるのです。
ステップその2:成功を導くカレンダーを作ろう
もしすでにGoogleカレンダーのアカウントを持っているなら、あらためて全部一新する必要はありません。今からおすすめする方法で良さそうなものだけピックアップして取り入れてみてください。
まずはじめに基本から

まず、ドロップダウンメニューの隣にある「他のカレンダー」を2つ追加しましょう。1つめは自分の国の祝日カレンダーを選びます。
次に、Googleカレンダーを日常的に使っている家族や友人、同僚のカレンダーを追加することも忘れずに。これによって、何かグループでスケジュールを組むときに役立ちますし、今年会社や友人周りでどんなイベントがあるのかを知る友だちができます。
最後に、繰り返し発生することが分かっている予定をすべて入力しましょう。出勤日や休日、もう決まっている重要な予定など今の段階で分かっている情報すべてです。カレンダーに予定を記入する際、仕事、家族、休暇それぞれに違う色をつけることも可能です。
おまけ:設定した目標のいくつかは、今後行う既存の予定と被っているかもしれません。目標を見失わないためにカレンダーの名前を変えることも考えてみましょう。すべて、上記で示した写真で私は自分の「ソーシャル関連のカレンダー」の名前を「友だちとの時間をもっと増やす」と書き換えました。「学校関連のカレンダー」には長期的な目標へのリマインダーとして「3.7 GPAを達成する」という名前をつけています。
大きな目標を小さなタスクやイベントに分けていく

数ある目標を、実現可能なかたまりに分ける作業はたしかに大変です。でも、これに時間を割くことはすごく重要なのです。
たとえばもし、国を横断するドライブに出かけるとして、地図を持たないで家を出ませんよね? それと同じで1年間のプランを立てるなら、「どうやって実現していくか」を考えてから始めるべきでしょう。
重要なのは、1年間の目標を4半期、または1か月ごとに区切るということ。それから、それぞれの短期的な目標の中で踏んでいくべきステップをリストアップすると良いでしょう。
それぞれのステップは必ずカレンダー上の「イベント」か「タスク」に記入しましょう。「イベント」は楽器を習うとかフィットネスクラスに参加するとか、ある一定の時間を要するものを記入する際に使うのが理想的です。「タスク」はスケジュールしにくいけれど、ToDoリストに載せて潰していきたいと思うような事柄を入れる際に適しています。たとえば勉強する、友だちに電話をするなどです。
これらタスクやイベントをすべてカレンダーの中にぶち込んだら、あとは月ごとなり4半期なりの短期目標を達成するために頑張るのみです。
ステップその3:リマインダーを設定し、ほかの人とカレンダーをシェアすれば言い訳できない!

1年間を完璧に走りきるためのロードマップ作りに多大な時間を割いたのに、自分自身がこのプランをちゃんと実行しなければ元も子もないですよね。
Googleカレンダーはすべてのイベントやタスクを完遂するための機能をたくさん備えています。重要で不定期なイベントやタスクには必ずリマインダーを設定しましょう。リマインド時期に十分な余裕を持たせておけば直前でパニックに陥ることもありません。
また、ほかの人と目標を設定したカレンダーをシェアすることも効果的です。ほかの人の目を意識することによって、自分で設定したタスクに責任を持ち続けられます。
加えて、イベント詳細に課題の概要や打ち合わせ場所、電話番号や書類に関する「重要な情報」を入れておくのも良いでしょう。情報がないがために、その日の目標を達成できないという状況を避けるためです。
ステップその4:記録をとり続けよう
1年間の目標に向かって動いているとき、自分で積極的に進行具合を確認しない限り、どのくらい進展しているのかを把握するのは難しいです。
だからこそ、GoogleカレンダーをただのToDoリストやプランナーとして使うだけではなく、モチベーションツールとしても活用するべきなのです。
やり方の1つとして、イベントやタスクを1つ完了するごとに数分ほどかけてカレンダー詳細部分に反省を書くと良いでしょう。こうすることで自分が何をしたか、何につまずいたか、上手くいったことはなんだったのかを覚えておくことができます。
この作業はムダに思えるかもしれませんが、自分の戦略や上手くいかなかったことを見直し、何が上手くいったかを再認識するためにも、隔週、隔月で進捗状況を反省する時間をつくるのは良いことです。
何よりも、1年後に苦しんだことや成功したことすべてを見直せて、自分の成長を可視化できると想像したらわくわくしませんか?
365日間で何ができるか考えよう
1年の確固たるプランをつくるというのは、わくわくするし、安心感をもたらすと同時に、今すべてを決めているようで怖いと感じるかもしれません。
もちろん物事は脇道にそれていき、優先事項は変わっていくものです。でも、プランをしっかり決めたあとなら、いくらでも見直したり、再調整できます。Googleカレンダーを使ってまず計画を立てて、そこから定期的に目標や進捗状況を調整していけば、制限なく目標を達成できますよ。
How to Plan an Entire Year on Google Calendar | MakeUseOf
Briallyn Smith (訳:wasabi)
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