今回紹介するのは、研究室や医療機関で使用されるガラス製品を生産している「TGI」という会社のビーカー風ガラス容器です。
「ビーカー」とショップで検索してみると、どれもこれもいかにも計量器具、っといった風体のアイテム。仕事のお供にするには気が進まないものばかり。反面、この「TGI Beaker」はメモリ周りのデザインが非常にまとまっていて、「理科の実験道具でコーヒーを淹れて飲む」っといった空想をしたことがある人なら気に入ること間違いなし。耐熱温度差は120℃ですので、熱いお茶も安心して注げますね。私は湯のみ代わりに使っていますが、開口部はわずかに外側に広がり、口当たりがよく適度に指がひっかかります。グラスにメモリがあるだけで不思議と楽しくなりますし、「もうひとメモリ分でこの作業を終わらせる」といった目安にも。

陶磁器製のマグとの一番の違いは味と香りだけでなく、色も楽しめること。特に、このビーカーに使われているガラスは透明度が高く、ティーバッグの紅茶がじんわりと沈んでいく様子は見ていて飽きないですし、ミルクがゆらりと混ざってムラのないブラウンになる瞬間は何度でも見たくなります。コーヒーの色は黒でなく赤であることもこの間気づきました。
この「TGI Beaker」150mlから10000ml(10L)までのラインナップがあり、それとは別に少し背の高い「TGI Tall Beaker」があります。こちらのラインナップは150mlから5000mlまで。

本家サイトには、金魚の飼育槽として使っている写真があります。主張しないデザインはどんなシュチュエーションにも溶け込みます。
(西村おきな)