それをあなたは「ちょっとした気分転換」と考えているのかもしれません。もしくは、ToDoリストと呼んでいるのかもしれません。しかし、いずれにしても、そうした習慣は、今やるべきことからあなたの注意力を奪ってしまいます。生産性向上の妨げになっているのです。

雑学ブログの「Barking Up the Wrong Tree」で、ジョージタウン大学のCal Newport教授が、「すぐに反応してしまう習慣」が、われわれの注意力をどのように奪ってしまうかを説明しています。

たとえば、今すぐ対応すべき案件について、Facebookがうるさく知らせるときや、今やるべきToDoリストで頭がいっぱいなとき、あなたの脳は、集中力からリソースを奪ってしまうのです。

メールの受信ボックスを10分おきに少し確認するくらい、なんてことないように思えるかもしれません。しかし、そのメールチェックは、注意しなければならないことを増やしてしまいます。さらに悪いことに、現時点で対応できないメッセージを見てしまい(ほとんどの場合がそうでしょう)、それを未完成のまま、本来やるべき仕事に戻ることを余儀なくされます。もし全力で集中することを目指すのなら、ほぼすべてのナレッジワーカー(知識労働者)にとって、この状態で1日を過ごすことは、好ましくありません。これは、プロのアスリートに、二日酔いで試合に出場させるのと同じくらいひどい状態であると私は考えています。

対応を求められるタスクをうまく処理したいなら、それらをしかるべき状態にまとめておくと良いでしょう。Facebookのタブは、ソーシャルメディアを見ると決めた時間までは閉じておくようにしましょう。すべてのメールにすぐに返信することを止めましょう(もしくは、緊急度の高いものだけに対応を限定しましょう)。ほかの人間に対応する優先度を下げることで、自分自身の仕事により集中できるようになるはずです。

Eric Ravenscraft(原文/訳:コニャック

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