Inc.:行き詰まっていると感じたことはありませんか? 新しいクリエイティブなプロジェクトに、マネジメント問題の解決方法に、また売り上げ拡大戦略に、インスピレーションが必要なのに湧いてこないということはありませんか? 脳機能の活発化が証明されている、日々の活動をいくつか試してみると、物事が前に進むかもしれません。
以下のアドバイスは発明家の試作品、特許、発明品の市場導入をサポートするInventHelpのCEO、Robert Susa氏によるものです。支持者を得て、人間の脳を最大限に活用する方法を、彼は長い間考えてきました。「試作品の外観をより魅力的にする方法や次のビジネスプラン、ターゲットとなる相手に製品を売り込む方法などを考えるには、相当な知力とクリエイティビティが必要です」と彼は説明します。
以下に紹介する方法で、日々のルーティンに簡単な変化をもたらすと、知力とクリエイティビティを増大させることができるかもしれません。
1. 散歩をする
Susa氏は言います。
日頃の運動は思考力と記憶力の向上に有効です。散歩をしたり、有酸素運動のレッスンを受けたり、長距離ランニングを行うと、脳が仕事絡みの思考から解放されます。それがクリエイティブになるチャンスとなり、発明の着想段階でぶつかる、小さな問題の解決につながるかもしれません。
このような効果が得られるエクササイズにはいろいろな種類がありますが、少なくともウォーキングやサイクリング、もしくはランニングは、特に効果があるでしょう。
継続的に歩くことで、脳を神経可塑性の状態におくことができます。それにより、細胞間の結合がより簡単に行われます。知らない場所を歩いているときは、次に向かう先を視覚的に、そして知的に探索しなければなりません。異なる意味同士を結び付けるように、目に入るすべての景色が脳にアイデアをもたらしてくれます。
2. 趣味に没頭する
「脳をいきいきと機能させ続けるためには、目新しいものや負荷のかかるエクササイズが必要です」とSusa氏は話します。新たに語学を始める、ダンスを覚える、楽器に挑戦する、などが該当します。「週に数時間、芸術的な力を発揮することに集中してみましょう」
新しいことを学ぶのは複雑な思考を要し、それが大脳基底核という、脳内で集中力や各部分の連結をつかさどる部分に働きかけるのだとSusa氏は説明します。集中して学べば、1日1時間でも脳を強化するには十分でしょう。
3. 脳に良いものを食べる
「体同様、脳の生産性を高めるには健康的で栄養価の高い食べ物が必要です」とSusa氏は言います。それに必要な栄養素は、オメガ3脂肪酸とフラボノイドです。「オメガ3脂肪酸は精神集中を促すとともに、記憶した内容の保持にも役立ちます」
これらはどんな食べ物に含まれているのでしょうか。オメガ3脂肪酸を含む食材はクルミ、卵、ペカン、葉野菜、ニシンやサケ、マスなどの脂分の多い冷水魚、そしてアマニ油やチーア油などの油です。フラボノイドはコーヒー、ベリー類、葉野菜、そしてダークチョコレートに含まれています。「これらの食材は脳を最適化し、製品やサービスを生み出して市場に送り出すアシストをします」とSusa氏は話します。これらを摂取すると、人との会話やつながりなどと同様に、あとで役に立つことが分かるような、深夜になんとなく浮かぶいろいろな考えを記憶する助けになるでしょう。「チョコレートを、ほんの少し食生活に加えてみることに反対する人がいるでしょうか?」
4. 頭をすっきりさせる時間を作る
Susa氏によれば、リラックステクニックを駆使すると、脳を休めることができるそうです。たとえば、1日に数分間でも、瞑想することには効果があります。
瞑想をすると頭がリラックスすることに集中し、あらゆる悩みや問題を追い払うことができます。毎日、頭の中にアイデア、思考、気がかりなことは湧いてくるので、時にはすべての心配事を取り去り、頭をすっきりさせなければなりません。
ですから、もし集中力低下で悩んでいたり、問題で行き詰まってしまったりしたなら、少しの時間、瞑想してみることを彼は勧めています。ヨガもいいですね。頭をすっきりさせ、ストレスが解消される上に体にも良いです。
こちらで紹介した、4つの行動のうちのいずれか、もしくはすべてを日課に加えてみてください。クリエイティブなひらめきが生まれるかもしれません。「脳を、仕事漬けの状態から自由な発想の流れへまかせることが、すばらしいアイデアを生み出すのに必要なことなのかもしれません」とSusa氏は述べています。
4 Everyday Activities That Will Actually Strengthen Your Brain|Inc.
MINDA ZETLIN(訳:コニャック)
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