コーヒーには、健康に良い部分もあるということに関しては、すでに多くの根拠があります。しかし、最近発表された研究では、コーヒーが早死にを予防するかもしれないことまで示唆されています。

ハーバード大学公衆衛生学部の研究者らによって何年もかけて実施され、最近、専門誌「Circulation」に掲載された研究は、9万人以上の女性と4万人以上の男性を調査しました。この長期間の研究結果は、カフェイン入り、カフェインなしを問わず、コーヒーを日常的に飲んでいる人は、心血管疾患、神経疾患、2型糖尿病で死亡する危険性が低く、また自殺などで死ぬ可能性も低いことを示唆しています。

ただし、記しておくべき重要なことがあります。この研究結果が示しているのは、コーヒーの摂取量と、コーヒーを日常的に飲んできた被験者の間にある、長期的な健康状態との関係だけです。相互関係があるからといって、そこに常に因果関係があるとは限りません。

けれども、この研究の規模と期間は、確かにコーヒーは健康に良いとする主張に、ある程度の信頼を与えるものです。毎日1、2杯のコーヒーを飲むことは、目を覚ますこと以上の意味を持っているのかもしれません。

Patrick Allan(原文/訳:コニャック

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