Inc.:ケビン・クルーゼが新作『成功者の時間管理に関する15の秘訣(15 Secrets Successful People Know About Time Management)』を出したと聞いたとき、とても興味がわきました。ケビンはこの本の中で、7人の億万長者、13人のオリンピック選手、239人の起業家にインタビューをしています。読みやすい本で、期待通りでした。
中でも特に印象に残った、地球上で最も成功している人たちの時間管理に関する秘訣をご紹介しましょう。
1. リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創設者)
気に入っている秘訣のひとつは、立ったまま会議をすることです。これが本題に入り、決断をし、契約をする一番早い方法だとわかったんです。機会があれば、さらに一歩進めて、歩きながら会議をするのもよくやります。
旅行するときに欠かせないものはノートです。ノートがなければ、今のようにヴァージン・グループを大きくすることはできなかったと思います。何かを思いついても、書き留めていなければ、次の朝には忘れてしまうかもしれません。
一度、ノートを持っていくのを忘れたことがあり、そのときは思いついたことをパスポートに書いたそうです。
2. ウォーレン・バフェット(アメリカの投資家、経営者、慈善活動家)
成功している人と、すごく成功している人の違いは、すごく成功している人はほとんどすべてのことに"ノー"と言うことです。
3. ネイサン・ブレカルツック(Airbnb共同創設者)
私は、1日の終わりから始まりへと、スケジュールを逆から埋めていくようにしています。朝は、本当に大事な仕事をするための時間として取っておきます。朝の方が集中できます。会議で質問攻めに遭った後は集中するのが難しいので、会議は午後に回すようにしています。
4. マイク・キャノン・ブルックス(Atlassian共同創設者)
一度に1つのことをやる。マルチタスクはしないこと!
5. マーク・キューバン(ダラス・マーベリックス オーナー)
誰かが小切手を切らない限り、絶対に会議はしない。
6. アンドリュー・メイソン(Groupon前CEO、共同創設者)
特別なアドバイスの言葉ではありませんが(そういうものもたくさんありますが、そんな難しいものではなく)、自分の経験では、習慣を身につけるために自分を律しているというのが、成功する人たちの一番大きな違いだと思います。ビジネスのテレビゲームでキャラクターをつくっているとして、キャラクターに10ポイントが割り当てられているとしたら、知性を3、自制心を7にします。
7. ダスティン・モスコビッツ(生産性向上系アプリAsana、Facebook共同創設者)
1週間に1日は、会議のような邪魔が入らずに、全員が各自の仕事に集中できる日をつくります。Asanaでは、水曜はノーミーティングデーで、社内全体で生産性やフローを確立する日にしています。
8. マーク・ピンカス(Zynga CEO兼共同創設者)
すばらしい製品をつくりたかったら、仕事の半分以上の時間を製品制作のために使いましょう。ユーザーや会社の利益にならないと思うなら、その仕事以外のものは受け入れないことです。
9. アンドルー・グローヴ(元インテル社長)
仕事が終わったらではなく、疲れたと思ったら私の1日は終わりです。家に帰ります。仕事は決して終わりません。終わる以上の、終わらせなければならない以上の、終わらせられる以上の仕事が常にあります。
Time-Management Tips From 8 Self-Made Billionaires|Inc.
Ekaterina Walter(訳:的野裕子)
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