Inc.:ロックフェラーよ、参ったか。

先日発表された、フォーブスによる米国の富豪トップ20にランクインした人物のうち、10人は起業家でした。さて、今年の長者番付の首位を獲得したのは誰でしょうか。

1. ビル・ゲイツ:760億ドル

Microsoftの共同創業者ビル・ゲイツ氏が、22年間連続で、全米でもっとも裕福な人物としての栄冠を手にしました。昨年、Microsoft会長の座を退いてからは、慈善家として、その時間と億単位の資産を自ら設立した財団に費やしています。

2. ウォーレン・バフェット:620億ドル

抜け目ない投資活動で知られる、Berkshire HathawayのCEOであるウォーレン・バフェット氏は、航空機部品メーカーに対して、372億ドルという過去最大の買収を行ったばかりです。同氏の会社は、世界でもっとも資産価値の高い企業上位の常連となっています。

3. ラリー・エリソン:475億ドル

昨年Oracleの収益がやや落ち込んだにも関わらず、共同創業者のラリー・エリソン氏はフォーブスの長者番付で第3位を記録しています。昨年9月にCEOの座を退いたのちも、同社の運営には関わっています。

4. ジェフ・ベゾス:470億ドル

AmazonのCEOは、株価の上昇でかなりの利益を享受しました。2015年第2四半期の純利益9200万ドルについて発表すると、Amazonの株価は急上昇しました。ベゾス氏は現在、ロボットやロケットのようなテクノロジーの可能性について模索中であると言われています。

5. マーク・ザッカーバーグ:403億ドル

Facebookの創業者は、昨年だけでもその資産を63億ドル増やしました。8月には、同サービスのアクセス利用者数が1日10億人を突破しました。

6. マイケル・ブルームバーグ:386億ドル

元ニューヨーク市長であるマイケル・ブルームバーグ氏は、昨年の末Bloomberg LPのCEOとして復帰しました。それから同氏は、自らの名前を冠した自社ニュース・ブランドの編集長を、昨年12月をもって交代させました。

7. ラリー・ペイジ:333億ドル

今年、Google共同創業者のラリー・ペイジ氏は、サーチファームの親会社として新たに設立されたAlphabet社のCEOに就任しました。フォーブスによると、YouTubeへの投資や携帯電話サービスへの参入計画などは、同氏にとって良い兆候であるとしています。

8. セルゲイ・ブリン:326億ドル

セルゲイ・ブリン氏は、共同創業者のラリー・ペイジ氏とともにGoogleの新たな親会社となるAlphabet Inc.を設立しました。ブリン氏は現在、こちらの社長に就任し、傘下となるGoogle Xの監督も行っています。

9. シェルドン・アデルソン:260億ドル

ラスベガス・サンズのCEOは世界各地でカジノ経営を行い、その財を築きました。マカオにある同社のカジノに対する中国当局の取り締まりにより、サンズの株価が25%下落したため、同氏の資産は今年60億ドルの打撃を受けました。

10. ジョージ・ソロス:245億ドル

ソロス・ファンド・マネジメントの創業者は、ナチスによるハンガリー占領を生き延び、世界でもっとも裕福なヘッジファンド経営者となりました。現在、同氏の投資会社は、300億ドルを超える資産の監督を行っています。


フォーブスの米長者番付TOP400は、今年、開始以来もっともハードルの高い競争となりました。上位400人に入るには少なくとも17億ドルが必要で、フォーブス史上最高となっています。なお、昨年の最低資産額は15.5億ドルでした。

結局、ビル・ゲイツ氏が他を抑え、22年間連続の首位となりました。新たにTOP400入りを果たしたのは25人で、今年世界最年少の億万長者となった SnapchatのCEOであり共同設立者であるエヴァン・スピーゲル氏もその中に含まれます。米国でもっとも裕福な人物TOP20のうち10人は優れた起業家であり、その純資産の総額は4278億ドルに上ります。

Top 10 Wealthiest Entrepreneurs in America|Inc.

Melissa Shin(訳:コニャック

Photo by Shutterstock.