運動を好きになるのは難しいかもしれません。しかし、ゲームや買い物、犬と遊んだりするのと同じように、運動を楽しむ方法を求める理由はたくさんあります。なぜでしょう? それは、運動を好きになると健康的な食べ物を選ぶようになるからです。Marketing Lettersに掲載された2014年の研究レビューでは、体重減少における食習慣と運動の関係を調査した3つの研究が分析されました。おもしろいことに、研究レビューでは、楽しく運動している人がどのように食べ物を選択しているかについての関連性に注目しています。運動を楽しい活動である(そしてただ自分を追い込むだけではない)と認識している人は、運動後にジャンクフードで埋め合わせをする傾向が低いと結論づけられています。
はじめの2つの研究においては、参加者は、「純粋な運動」または「楽しみ」のいずれかで表現される運動を行い、その後で食べ物が出されます。1番目の研究では、デザートと「普通」の食べ物の両方が食べ放題という設定で、2番目の研究では、セルフサービスの容器に入ったM&Mです。両研究の調査結果は、運動を「楽しい」と感じた人は食事中にジャンクフードを選ぶ量が少ないということが明らかになりましたこと。同様に、3番目の研究では、レース中に楽しい時間を過ごした人は、提供された2種類の軽食から、より健康的なものを選ぶ傾向がありました。
これらの調査結果は、Precision Nutritionが呼ぶところの「快楽の埋め合わせ」を裏付けているように思われます。つまり、あるところで楽しみを奪われたと感じると、他のところで埋め合わせを求めるという現象です。(例えば、「今週はとても忙しかったから、ビールを飲んでリラックスしてもいいだろう」)
では、どうすれば運動を楽しいと思えるようになるのでしょうか? すぐには楽しい気持ちは起こらないでしょうが、運動をさらに楽しむ方法を見つけることはできます。好きな音楽を聴いたり、楽しみにしていることをしたり、(例えば、ランニングマシンが嫌いならランニングマシンで走らないなど)友人や家族とスポーツをしたり、ハイキングやサイクリングなど屋外に出かけたり、あるいは、親善試合やソーシャルイベントに参加したりしてみてください。私自身はアルティメットフリスビーが大好きです。きつい運動ですが、私にとっては運動というより遊びに近い感覚です。
要は、あなたが趣味だと呼んでいるものがなぜ楽しいのかを考えてみてください。運動は体に良いものですが、つまらない作業ではなく楽しみであるべきです。