先日のApple新製品発表イベントでは多くの製品が発表されましたが、中でも注目の一つは「iPad Pro」です。

別売りの専用スタイラスペンが使えたり、ノートPCに迫る機能を持っていたり、「Adobeの新製品」を使えばクリエイティビティに優れた仕事をしてくれるなど、名前に「Pro」と付くだけのことはあります。

しかし、フル機能の「Photoshop CC」は使えません、残念なことに。

スタイラスペンを使った入力ができるのなら、指で使うことを前提としたiOSである必然性はないのですから、「Mac OS X」が動き、「Photoshop CC」を使えた方が、よりプロユースに向いていると言えるのですが。20150910_modbookpro_01.jpg

そんな風に感じた人、安心してください。あなたには「Modbook Pro」という選択肢があります。

Modbook」は、Appleの元社員であるAndreas E. Haas氏によって創業された、MacBook Proをタブレット化して販売しているメーカーです。

Appleから直接的な支援や公認をされているわけではありませんが、iPadが登場する以前からペンタブレットの雄「Wacom」とタッグを組み、Apple製ラップトップをベースにタブレット化を施してきた、知る人ぞ知るメーカーなのです。

スペック比較

Modbook Pro VAIO Z Canvas iPad Pro
ディスプレイサイズ
(解像度)
13.3インチ
(1280x800px)
12.3インチ
(2560x1704px)
12.9インチ
(2732x2048px)
プロセッサ Core i7 2.9GHz Dual Core i7 2.2Ghz Quad A9X
メモリ(最大) 16GB 16GB 4GB
内蔵ストレージ(最大) 480GB 1TB 128GB
OS Mac OS X Yosemite Windows 8.1 Pro Update 64ビット
(Windows 10アップグレード対応)
iOS 9
サイズ
(幅x奥行x高さmm)
352.0x245.0x23.7 301.0x213.0x13.6 220.6x305.7x6.9
重量 2.45kg 1.21kg 0.72kg

購入に際して比較対象となるであろう「VAIO Z Canvas」も含めて、スペックを比較してみました。

ディスプレイ解像度が見劣りしてしまうことと、サイズ、重量ともヘビー級である点は気になりますが、OS Xのフル機能が使えるというのは、それを補って余りある魅力でしょう。

持ち込み可

もしあなたが以下のMacBook Proをすでにお持ちなら、Modbookに送ってModbook Proへ換装してもらうこともできます(海外ですが)。

Early 2011, 13.3 inch, 2.3 GHz Intel Core i5 (Model ID: MacBookPro8,1)

Late 2011, 13.3 inch, 2.4 GHz Intel Core i5 (Model ID: MacBookPro8,1)

Early 2011, 13.3 inch, 2.7 GHz Intel Core i7 (Model ID: MacBookPro8,1)

Late 2011, 13.3 inch, 2.8 GHz Intel Core i7 (Model ID: MacBookPro8,1)

Mid 2012, 13.3 inch, 2.5 GHz Intel Core i5 (Model ID: MacBookPro9,2)

Mid 2012, 13.3 inch, 2.9 GHz Intel Core i7 (Model ID: MacBookPro9,2)

最上位バージョンのCore i7 2.9Ghz搭載機を購入するには3,199ドル(約38万4000円)必要ですが、持ち込みなら1,899ドル(約22万8000円)でModbook Proを手に入れることができます。

VAIO Z Canvasの内蔵ストレージを512GB、メモリを16GBにした場合、ソニー公式サイトで32万円ほどですので、充分比較対象になるでしょう。

また以前KickStarterでクラウドファウンディングしていた、Retinaディスプレイとクアッドコア搭載版のModbook Pro Xもあります。こちらも、要チェックです。

Modbook

(田中宏和)

Photo via Pixabay