先日のApple新製品発表イベントでは多くの製品が発表されましたが、中でも注目の一つは「iPad Pro」です。
別売りの専用スタイラスペンが使えたり、ノートPCに迫る機能を持っていたり、「Adobeの新製品」を使えばクリエイティビティに優れた仕事をしてくれるなど、名前に「Pro」と付くだけのことはあります。
しかし、フル機能の「Photoshop CC」は使えません、残念なことに。
スタイラスペンを使った入力ができるのなら、指で使うことを前提としたiOSである必然性はないのですから、「Mac OS X」が動き、「Photoshop CC」を使えた方が、よりプロユースに向いていると言えるのですが。
そんな風に感じた人、安心してください。あなたには「Modbook Pro」という選択肢があります。
「Modbook」は、Appleの元社員であるAndreas E. Haas氏によって創業された、MacBook Proをタブレット化して販売しているメーカーです。
Appleから直接的な支援や公認をされているわけではありませんが、iPadが登場する以前からペンタブレットの雄「Wacom」とタッグを組み、Apple製ラップトップをベースにタブレット化を施してきた、知る人ぞ知るメーカーなのです。
スペック比較
Modbook Pro | VAIO Z Canvas | iPad Pro | |
---|---|---|---|
ディスプレイサイズ (解像度) |
13.3インチ (1280x800px) |
12.3インチ (2560x1704px) |
12.9インチ (2732x2048px) |
プロセッサ | Core i7 2.9GHz Dual | Core i7 2.2Ghz Quad | A9X |
メモリ(最大) | 16GB | 16GB | 4GB |
内蔵ストレージ(最大) | 480GB | 1TB | 128GB |
OS | Mac OS X Yosemite | Windows 8.1 Pro Update 64ビット (Windows 10アップグレード対応) |
iOS 9 |
サイズ (幅x奥行x高さmm) |
352.0x245.0x23.7 | 301.0x213.0x13.6 | 220.6x305.7x6.9 |
重量 | 2.45kg | 1.21kg | 0.72kg |
購入に際して比較対象となるであろう「VAIO Z Canvas」も含めて、スペックを比較してみました。
ディスプレイ解像度が見劣りしてしまうことと、サイズ、重量ともヘビー級である点は気になりますが、OS Xのフル機能が使えるというのは、それを補って余りある魅力でしょう。
持ち込み可
もしあなたが以下のMacBook Proをすでにお持ちなら、Modbookに送ってModbook Proへ換装してもらうこともできます(海外ですが)。
Late 2011, 13.3 inch, 2.4 GHz Intel Core i5 (Model ID: MacBookPro8,1)
Early 2011, 13.3 inch, 2.7 GHz Intel Core i7 (Model ID: MacBookPro8,1)
Late 2011, 13.3 inch, 2.8 GHz Intel Core i7 (Model ID: MacBookPro8,1)
Mid 2012, 13.3 inch, 2.5 GHz Intel Core i5 (Model ID: MacBookPro9,2)
Mid 2012, 13.3 inch, 2.9 GHz Intel Core i7 (Model ID: MacBookPro9,2)
最上位バージョンのCore i7 2.9Ghz搭載機を購入するには3,199ドル(約38万4000円)必要ですが、持ち込みなら1,899ドル(約22万8000円)でModbook Proを手に入れることができます。
VAIO Z Canvasの内蔵ストレージを512GB、メモリを16GBにした場合、ソニー公式サイトで32万円ほどですので、充分比較対象になるでしょう。
また以前KickStarterでクラウドファウンディングしていた、Retinaディスプレイとクアッドコア搭載版のModbook Pro Xもあります。こちらも、要チェックです。
(田中宏和)
Photo via Pixabay