一般的に「空腹時にするランニングのような有酸素運動は、より脂肪を燃焼してダイエット効果が高い」ということが言われています。しかし、最近の研究によると空腹時の運動がダイエットの効果を高めることはないようです。「Examine.com」(栄養学に関するウェブサイト)は、空腹状態とエネルギーを摂取した状態での運動のダイエット効果に関して研究を行いました。結果は次のとおりです。

エネルギーを摂取していない空腹状態での有酸素運動は、消費カロリーとして使われる脂肪酸の割合を増加させました。しかし、脂肪燃焼やダイエットの効果を増大させるものではありませんでした。

空腹状態で有酸素運動をすることが愚かでやる意味がないとは言われていません。しかし、空腹時、もしくは食後に運動するかは、個人の好みと都合に合わせるべきだということです。

常識の範囲内であれば、運動や食事に関するやり方は個人の好みで良いはずです。健康やダイエットに関して一般的に言われている"掟"に悩まされるよりは、自己流のメソッドであっても自分に合った方法を続けるほうが、私たちは健康的な生活を送り続けることができるようになります。

朝食後のランニングでお腹が痛くなるのが嫌なら、何も食べずに走りましょう。逆に、美味しい朝食を摂って走りたいなら、ぜひ、そうしてください。どちらの場合も食事が脂肪燃焼やダイエットの効果に大きく違いが出るということはほとんどありません。あなたが好きなやり方を実践し、健康的な生活を送ってください。

Is It Better to Do Aerobic Exercise Fasted?|Examine.com

Stephanie Lee(原文/訳:コニャック)

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