就職を機に別々に暮らすようになって、両親とすっかり疎遠になった...。そんな「親とのコミュニケーション・ロス」は、ビジネスの最前線世代によく見られる傾向です。成人するまでの過程でもっとも長く接してきたゆえか、どうしてもこまめな連絡をおろそかにしてしまいがち。

しかし、自分とは異なる世代のコネクションを持ち、もっとも身近な人生の先輩でもある両親は、「人脈」として見たときに非常に大きな存在となります。なにより、両親が高齢になるにつれ、健康状態についても気になるもの。一緒に生活していないからこそ、親の体調や「もしもの事態」が心配になります。

ここでは、両親を「人脈」としてとらえた際に生まれるメリットや、万一に備えてのリスク軽減の側面について考えてみましょう。メリットを活かすためには、両親との関係を見直し、再構築すること。両親とのパイプを太くするには、電話以外にも、お互いストレスなく使えるホットラインを用意しておくのが得策でしょう。

メリット1:家事のノウハウは、親に聞くほうがウェブ検索より確実

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掃除や洗濯、料理といった家事全般は、繰り返しのルーチンワークのように見えて、常に新たな疑問や問題が発生しがち。そんなとき、気軽に相談できる存在として、親の存在はありがたいものです。現在のスマートフォンには定額通話のプランがあるため、通話料を気にせず電話をかけやすくなりました。

ウェブ検索で大抵のことは調べられるとはいえ、やはり直接のアドバイスのほうがより具体的に、事細かいことを教えてもらえます。しかも、自分の背景を理解してくれている両親なら、どんなサービスよりも適切なアドバイスを得られるでしょう。料理なども、親に教わったレシピが自分の口にいちばん合う、なんてことも多いはずです。

メリット2:結婚、転職、ローンなどのライフイベントの相談

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結婚や転職、住宅や車といった大きな買い物などは、人生でそう何度も経験することのない一大イベント。プライベートに関わることもあって、おのずと相談できる相手は限られてきます。

こうした相談にもっとも親身になって答えてくれるのは、言うまでもなく自分の親です。親世代の経験を聞いておくことも、自分自身の将来を設計する上で重要なヒントになるはずです。

リスクヘッジ:離れているから気になる、万一への備え

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子どもとしては親の健康状態は気になることのひとつ。離れて暮らす我が子に心配をかけまいと、体の不調を隠して電話口では元気にふるまってしまう、というのは親心としてあるのかもしれませんが、本人が体調不良に気づいていないケースもあるかもしれません。

電話での声色だけではわからない、親の顔色や表情の細かなチェックのために、映像でコミュニケーションできるテレビ電話などのツールを用意しておきましょう。PCが苦手な親にも、スマートフォンでのビデオ通話の方法を教えておきたいところです。

また、自分の肉親以外でも親類縁者が災害やトラブルにあったり、万一の不幸があるかもしれません。こうした「もしも」に対応できるような連絡体制を作っておくことが大切です。親の周辺を中心に、連絡先のリストを構築しておきましょう。

電話以外のコミュニケーションを親にすすめるには...?

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両親との日常的なコミュニケーションを考えたとき、時間に縛られる電話だけでなく、複数の手段を使い分けたほうがよいのは明らか。しかし、インターネット由来のコミュニケーションに慣れた現役世代はともかく、親世代はLINEなどの新しいツールに抵抗感を持つこともしばしば。そこで最近では、親にスマートフォンへの買い替えを薦めるケースが増えてきました。

しかし、多忙な日々を過ごす現役世代にとっては、親にスマートフォンの使い方を教える時間はなかなか取れないもの。そして親の手元には通話以外の機能が使いこなせないままのスマートフォンが残る、なんてケースが見受けられるようです。

そうした失敗を避けたいなら、いつでも使い方を聞ける電話サポート窓口があり、LINEやビデオ通話といったコミュニケーション機能をひととおり備えた『らくらくスマートフォン』を検討してみてはいかがでしょうか。専用の料金プランも用意されているため、月々のランニングコスト面でもメリットがあります。

親にすすめたい「らくらくスマートフォン」のメリット

NTTドコモが販売するシニア向け端末の最新モデルとなるのが、ソフトウェアアップデートが施され、新色「エアーブルー」が追加された『らくらくスマートフォン3 F-06F』。

無印良品などを手がける、デザイナー原研哉氏が手がけたスタイリッシュなデザインと、「触れる」「押す」の違いを認識し、 ボタンをグッと押し込んだような感触を得られる「らくらくタッチパネル」の操作感が特徴のAndroidスマートフォンです。画面に大きく表示されるボタンアイコンや、ホームボタン1つのみのシンプルな設計のおかげで誤操作が少なく、画面表示もくっきり鮮明。親世代のシニア層にも配慮された設計になっています。

使い方は無料コールセンターに任せて、大切な連絡事項に集中できる

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「着信音量を大きくしたい」といった基本操作から、メールの送り方や各種機能まで、年中無休で「らくらくホンセンター」による電話サポート(受付時間:午前9時~午後9時)が無料で受けられます。

ホーム画面からワンボタンで電話でき、料金プランなどの問い合わせにも対応。使ってみて疑問があれば、すぐに聞ける窓口です。これによって、「親のスマートフォンのサポートが大変」といった悩みが解消され、大切な連絡事項だけに集中できるというわけです。

もちろんLINEが使える。コミュケーション機能は万全

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出荷時にプリインストールこそされていないものの、『dメニュー』からLINEアプリをインストール可能。いまやひとつのインフラとも呼べるほどに普及したコミュニケーションツールですので、ここで親とつながっておくことは、連絡手段の多重化のために重要です。

『dメニュー』→『お客様サポート』→『ドコモアプリ』

『らくらくスマートフォン』はGoogle Playに非対応なので、ごく限られたアプリしか使えませんが、「LINE」「spモードメール」「ビデオ通話」といったコミュニケーション手段が一通りそろっており、ウェブブラウザも備えているため、ライトユーザーにとって過不足はありません。アプリストアがないということは、不用意に怪しいアプリを入れてしまう心配がないということでもあります。

また、家族や登録した相手に、スマートフォンの利用状況や歩数計の記録を自動メール送信する『つながりほっとサポート』も、安否確認や健康状態のチェックに役立つことでしょう。

まもなくお盆の帰省シーズンになり、両親や親戚とのコミュニケーションについて考えさせられる時期がやってきます。デジタルディバイドという言葉こそ近年では聞かれなくなってきたものの、まだ情報やコミュニケーション手段に世代間格差があるのは、実感として感じている人も多いはず。

デジタルに慣れた我々の世代から、親世代に「こういうの使ってみたら?」と働きかけることから、また新しい親子間コミュニケーションの形が生まれるかもしれません。

タッチらくらくスマートフォン3 F-06F|富士通製スマートフォン

(文/ワタナベダイスケ、端末撮影/ライフハッカー編集部)

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