Popular Science:マーク・ザッカーバーグ氏(FacebookのCEO)が先日、自身のFacebookページで開いている公開のQ&Aセッションにおいて、テクノロジー化された未来についてあるアイデアを語りました。
それは、奇才チャーリー・ブルッカーの近未来ドラマ『Black Mirror』を彷彿とさせるものでした。
ザッカーバーグ氏は次のように書いています:
また、ザッカーバーグ氏は、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)がデジタルメディアの未来であるとし、写真よりも動画の重要性が増すだろうと語っています。同氏が指揮を執るFacebookは、OculusやInstagramなどのメディア資産を獲得しながら、急成長しつつある仮想現実の分野を、ごくありふれたテクノロジーにするべく準備を進めています。ザッカーバーグ氏の考えや、Googleのスマートコンタクトレンズなどを参考にすれば、未来において、人はどのように現実世界とコンタクトをとるのかが、おぼろげに見えてきます。いつの日か、テクノロジーを使って、お互いの考えをそっくりそのまま送り合えるようになるだろう。あなたが何かを思い浮かべたら、瞬時に友だちも同じことを思い浮かべられるようになる。まさに究極の通信技術だ。
ザッカーバーグ氏のコメント全文はこちら:
私たちが進化を望んでいるコミュニケーションには、いくつか重要なトレンドがある。
第一に、シェアするための手段がますます豊富になっていくということだ。かつてはテキストをシェアするだけだったのが、今では写真がメインとなっている。将来は写真よりも動画が重要になるだろう。その次に、仮想現実などの没入型体験が当たり前となると思う。そして、さらにその先には、感覚や感情をそっくりそのままシェアできる未来がやってくる。
2つめは、通信の機会がますます増えてゆくということ。昔は直接相手のところへ出向くしか方法がなかったが、今では、デスクの上の大きなコンピューターや、携帯できるコンピューターで通信できるようになった。未来は、常時身につけていられる拡張現実のデバイスが、通信と体験の質をさらに向上させるだろう。
いつの日か、テクノロジーを使って、お互いの考えをそっくりそのまま送り合えるようになると思う。あなたが何かを思い浮かべたら、瞬時に友だちも同じことを思い浮かべられるようになる。まさに究極の通信技術だ。
通信手段がさまざまな面で進歩すれば、私たちの生活も向上するはずだ。愛する人、大切な人と、より豊かな関係を築けるようになる。世界で何が起きているかもわかるし、仕事やプライベートでもより良い意思決定が可能となるだろう。また、より多くの情報を手にすることで、社会の集団としての意思決定もより適切なものになるはずだ。
進歩しつづけているこうしたシェアする能力は、今日の世界を動かしている主要な力のひとつだと言える。
FACEBOOK CEO SAYS TELEPATHY IS COMING AFTER VIRTUAL REALITY|Popular Science
Dave Gershgorn(訳:伊藤貴之)
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