MakeUseOf:オンラインで猫のビデオを見ている時間は、実は思っていたほど無駄ではないかもしれません。実際、学術誌『Computers in Human Behavior』で発表された最近の研究によれば、猫のビデオを見るのは自分のためになる可能性があるそうです。
7000人を対象に、各人の猫のビデオを見る習慣と、そのとき、どのような気分になるかについて調査しました。CBSニュースによれば、被験者は猫のビデオを見たあと、「不安、悲しみ、いらだち」を含む「ネガティブな感情が減った」と報告しています。たとえ、猫のビデオを見ているせいで、仕事や勉強を後回しにしていても同じような結果が得られます。この研究の著者でインディアナ大学メディアスクール准教授を務めるJessica Gall Myrick氏は「するべきことを先延ばしにしていたり、仕事中だったりしても、猫の動画を見ると心が満たされるので、結局、大変な作業を進めるのに役立つかもしれません」と言っています。言い換えれば、猫の動画を見ると生産性が上がるかもしれないということです。
猫を飼っている人や内気な人のほうが、たくさん猫の動画を見ることも、この研究でわかりました。これは誰が聞いてもそれほど驚くようなことではないでしょう。しかし、被験者が選んだ動画のうち、自分で積極的に検索したものは25%だけだったという事実から、このジャンルのビデオは気が移りやすいこともわかります。
Myrick氏は、「ネットで猫の動画を見ることについて、学術的調査の題材としては真面目さが足りないと思う人がいるかもしれません。でも、それが現代ではもっとも人気のあるネットの使い方であることは事実です。インターネットが個人や社会に与える影響について理解を深めようとするなら、研究者はもはや猫の動画を無視することはできません」と言って「時間の無駄だ」という非難を受け付けませんでした。
Watching Cat Videos Is Good For You, Googling Fast Food Is Bad, & More... [Tech News Digest]|MakeUseOf
Dave Parrack(原文/訳:春野ユリ)