私たちの誰もが、帰りの時間は行く時にかかった時間の半分だったように感じる奇妙な現象を経験しています。 Washington Post紙は、それがまさになぜなのかを解明するため、「帰り道効果」という科学的知識に着目します。「帰り道効果」に関して考えられる理由は2つあり、これは時間そのものに注意を払っている時、時間の経過により敏感になるといったような単純な事実などです。時間から注意が反れているとき、例えば、行き道での目新しいものを見ているときは、時間が早く過ぎるようです。The Washington Post紙は、時間が早く過ぎてほしいと思うのなら、もっと多くの注意を払うようにと指摘しています。
このアイデアはたしかに古い格言に存在しています。それは、「待つ身は長い」や「楽しい時間はあっという間」といったものです。またこれは、私たちの命が危険にさらされると時間がゆっくりと流れていくように感じる現象も説明できます。この現象は私たちの記憶の中でも起こります。つまり、ある一定の時間により多くの注意を注ぐと、その時間を実際より長く記憶する傾向があるのです。
このことは興味深いアイデアにつながります。それは、今この時に「心を込める」もしくは、注意を注ぐことで、私たちは脳の時間認識を遅らせることができ、人生を実際よりも長く感じさせることができるということです。
真新しいアイデアではありませんが、私たちの誰もが経験したことのある奇妙な感じを説明するにはぴったりのアイデアです。
The science behind why the return-trip always feels shorter than the trip there|The Washington Post
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