cafeglobeより転載:旅好きの人なら、世界中を旅しながら暮らしてみたいと思ったことがあるでしょう。私も旅行は好きなので、そんな生活に憧れを感じています。定住地を持たずに、いろいろな場所を移動するライフスタイルを指す「ノマド」という言葉もポピュラーになりました。

ノマド歴7年の元弁護士

2008年からノマド生活をしているのが、カナダ出身のジョディ・エッテンバーグさん。ニューヨークで5年間弁護士として働いた後、仕事を辞めて旅に出ました。

訪ねた土地の料理を中心に、ノマド生活をしたためた『The Food Traveler's Handbook』の著書でもある彼女が、現実的なアドバイスを「Red Book」にて紹介していました。自由で楽しいことばかりではないと率直に語っています。

資金には限りがある

ジョディさんは、1年だけ仕事を離れてシベリアへ行く計画を立てて貯金をしていました。ところが、1年の予定の旅は今や7年目に突入。現在は、旅をしながら「Legal Nomads」というトラベルとフードのサイトを運営しています。

貯金があっても、ワーキングビザを取って働いたり、ホームステイを利用したり、工夫して資金調達を考えるのは大事だと言っています。

彼女のもうひとつのプランは、資金が尽きたら帰国してまた弁護士をすることだそう。どこにいてもできるブログ運営や執筆業は、資格があるとバックアップになりますね。

病気になることも念頭に

「チワワの体を持ったピット・ブル・テリア(闘犬)」と友人に言われるほど、タフなジョディさん。モンゴルで食中毒になろうが、ベトナムでデング熱にかかろうが、旅を続けてきたからです。

でも、やっぱり海外で病気や怪我をすると心細いと言います。確かに、言葉の壁もありますし、国によって医療システムが違います。ジョディさんは、いざという時、家族に迷惑をかけたくないことから、旅行保険をかけています。

長期的な恋愛関係は難しい

旅先で知り合った人と恋に落ちて...。という映画のようなロマンティックな展開はなかなかないようです。ずっと移動が続く生活では、関係を維持するにはかなりのエネルギーがいると感じているそうです。

一方、パートナーと旅を続けるのも、2人の関係を試すことになりそう。数日間の家族旅行でも喧嘩になったりすることを考えると、2人でノマド生活をするのにはかなり忍耐が要りそうです。

今の生活が大好きというジョディさんは、計画性と柔軟性のバランスをうまくとりながら、旅をしている様子です。そんな彼女を見ていると、1年ぐらいノマド生活をやってみたいという気持ちが強まりました。

(ぬえよしこ)

Working on the beach image via Shutterstock