クリップボード管理アプリはいくつかあります。たとえば、Macなら『ClipMenu』が定番です。クリップボードは空気や水のように当たり前の存在ですが、Macが登場した時から機能的に大きな変化はなく、履歴を取ったり、内容を管理したり、可視化する機能がOS標準で搭載されていても良さそうです。

今回取り上げる『Paste』もクリップボード管理アプリですが、これまでのアプリとは、少し違ったアプローチで開発されており、使い勝手が良いのでご紹介します。

内容を可視化して操作できるのがいい

PasteはMac用のクリップボード管理アプリで、クリップボードの内容を可視化して操作できるところが他のアプリとは違います。

たとえば、履歴から張り付ける時は、あらかじめ設定したショートカットキーを押します。(標準ではShift+command+V)です。すると、画面下に履歴が表示されます。ここから目的のモノを探すワケですが、履歴がたくさんあると探し出すのが面倒です。こんな時は、キーワード検索機能が有効に使えます。目的のモノを見つけたらダブルクリックします。すると、カーソル位置に挿入されます。

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ビジュアル優先のように見えますが、履歴表示から選択、張り付けまでキーボードでも操作できるので、やり方を覚えてしまえばテンポ良く使えます。また、履歴は検索して絞り込めますし、不要なものは削除できます。

Pasteは、OS Xに標準搭載されていても不思議ではないほど良く出来て、Macらしくクリップボード進化させる新世代のアプリです。Pasteは、記事執筆現在は40%OFFで販売されており、720円の有償アプリです。「クリップボードって進化しないよなぁ」と感じている方にはオススメです。

Paste

(傍島康雄)