日本人同士で名前を呼び合う際、男女関係なく「様」を付ければ良い場合がほとんどですよね。普段の生活の中で英語を使う機会がない方の場合、突然外国人の訪問があった際どのように呼びかけていいかわからず焦ってしまう可能性もあるのでは? 特に、英語の敬称の使い方は知らないと相手に不快感を与える可能性があるので覚えておきたいところです。そこで今回は、「オンライン留学体験」を提供する世界最大級のオンライン英会話スクール「EF イングリッシュタウン」の記事より、国際人を目指す社会人ならマスターしておきたい英語の敬称の使い方をお届けします。

女性に対しての「Mrs.」「Miss」「Ms.」

普段、外国人と交流がない人が一番戸惑ってしまうのが女性の名前を呼ぶ時ではないでしょうか。女性への敬称は既婚か未婚で違うということは皆さん学生時代に習っているのでなんとなく覚えている方も多いとは思いますが、実際使うとなるとどれがどれだか思い出せないといったことも起こります。

「Mrs.」― 既婚女性

「Miss」― 未婚女性

「Ms.」― 既婚未婚関係なく使える

明らかに年齢が低いので既婚者ではないだろうと思う人をMiss~と呼ぶのは問題ありませんが、ある程度年のいった人をMissと呼ぶのは逆に失礼になる場合もあります。ビジネスの場では、やはりMs.を使うのが一番無難です。なお、Missは省略形ではないため、最後のピリオドは必要ありません。

「Mr.」や「Ms.」だけでは不適切な場合もあるので注意

女性の敬称の付け方と違って男性は既婚未婚関係なく「Mr.」を付ければ良いと覚えている方も多いかもしれませんが、学位や職業上のタイトルがある場合はまた違った呼び方が別にあります。もちろん、女性も同じです。例えば、医者や博士の場合は「Dr.」や「Ph.D.」教授の場合は「Professor」上院議員へは「Senator」を苗字の前に付けます。相手がそのような職業についていることがわかっている場合は、忘れずにつけるようにしましょう。

日本ではあまり馴染みのないナイト爵位の「Sir」と「Dame」

イギリスには日本の国民栄誉賞にあたる「大英帝国勲章(The Most Excellent Order of the British Empire)」がありますが、上位の2階級を授与された人たちを「Sir(男性の場合)」、「Dame(女性の場合)」と呼びます。また、夫がナイトの称号を持つ女性に対しては、「Lady」を敬称に使用します。ちなみにこの勲章は国籍関係なく授与されるので、アメリカ国籍であるマイクロソフト創業者のビル・ゲイツなども受勲者として知られています。なかなかナイト爵位を持つ人と会う機会はないかもしれませんが、この「Sir」は知らない男性に対し呼びかける際にも(Excuse me, sirといった表現にも)使うことが出来るので覚えておきましょう。Sirに対し知らない女性に声をかけるときは「Ma'am」を使います。

先生はteacherではない

教育関係のお仕事に就かれている人は会う機会があるかもしれませんが、呼びかける相手が教師をしている場合、英語ではどのような敬称をつけるかはご存知でしょうか。よくある間違いが日本語の感覚で教師を苗字+teacherと呼んでしまう人がいますが、それは間違いです。小学校や中高の教師の名前を呼ぶ際、通常は「Mr.」や「Mrs.」といった敬称+苗字で呼びかけます。しかし、大学教授になると「Dr.」や「Professor」となるのでこちらも注意が必要です。

(Aki. N)

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