Inc.:Skypeは、もっともポピュラーなビデオ会議ツールの1つとなりましたが、このサービスを提供するこの巨大企業については、意外と知られていないことがあります。長く愛用しているユーザーも、まだよく知らない人も、以下に記す興味深い6つの事実を知れば、よりSkypeに興味が傾くことと思います。

1.無料もしくは格安のコミュニケーションを実現

自分で選択した国番号を使ったSkype電話番号は、通常の固定電話回線よりも安く使用できます。国内にいる人には無料で電話をかけられますし、月にたった数百円で、ほとんど国の電話番号を手に入れて、ボイスメールを設定し、その国にいる時と同じように電話を受けることができます。定期的に海外に行く人や、海外からビジネスをしている人、国境を越えたいくつものクライアントを持つ人にとっては最適の連絡ツールになるはずです。

2.マイクロソフトと手を組んだSkype

マイクロソフトは好きですか? もし、そうならば朗報です。Skypeはマイクロソフトの一部門となりました。Skypeの目標は、コストを上げずに、可能な限り優れたユーザー・エクスペリエンスを使用者に提供することです。マイクロソフトのような巨大企業と張り合うのは事実上ほとんどムリですから、Skypeは彼らの仲間になることにしたのです。

3.誰もがSkypeを好むというわけではない

Skypeは人気のあるグローバルツールですが、国や業界によっては使用を禁止している場合があります。実際に、ネットワーク管理者によっては、特定の教育機関、企業、家庭、政府機関のネットワークにおけるSkypeの使用を、使用する回線容量が大きすぎることを理由に禁じています。ネットワーク管理者の中には、セキュリティー上の懸念を持つ人もいます。

4.アメリカ発ではない

Skypeはアメリカの企業と思っている人が多いかもしれませんが、サービス開始当初はそうではありませんでした。当初、デンマーク出身のJanus Friis氏とスウェーデン出身のNiklas Zennstrom氏によって2003年に設立され、ソフトウェアを作成したのはヨーロッパ人のチームでした。2005年にポーランドのウェブ・ポータルとの間で協定が結ばれ、その後、eBayによって25億ドル(現金と一部eBay株式によって)という莫大な金額で買収された初の米国企業となりました。

5.Windows Live Messengerをのみこんだ

2011年5月10日、Microsoftは85億ドルでSkypeを獲得し、すぐさま事業に迎え入れました。ところで皆さんは、「Windows Live Messenger」を覚えていますか? Microsoftの目的はうまくいっていなかったこのプロジェクトをSkypeに引き継がせることでしたが、これは大成功しました。しかし、たとえば中国など、場所によっては、いまだにLive Messengerの方が好まれている地域もあります。

6.脅威の数字

2005年のサービスイン当時は、国際電話市場全体におけるSkypeの普及率はわずか2.9%でした。しかし2014年の数字は40%に達する見込みです。急成長による痛みも深刻ですが、この数字はSkypeのテクノロジーが活躍していることを証明しています。

ビジネス目的であれ娯楽目的であれ、Skypeは今もなお、もっともユーザーフレンドリーで安全な電話やビデオチャットの選択肢です。Skypeは来年で13歳を迎えますが、そろそろこのティーンエイジャーも成長する時です。皆さんはその恩恵を最大限に受けられるでしょう。

7 Things You Didn't Know About Skype|Inc.com

Murray Newlands(原文/訳:コニャック

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