99u:調査によると、「忍耐力」と「成功の可能性」は、直接の相関関係にあるそうです。
研究の結果、物事が困難に陥ったときに持ちこたえられる人々は何度も成功することが示されています。それもそのはずです。他の誰が途中であきらめようとも踏ん張る人々だけが困難を突破できるのですから。多くの人々が何かを途中で投げ出してしまう第一の理由は、時に物事は困難だから、というシンプルなものです。しかし、困難なのはある程度までです。定義上、困難な物事というのは、克服したり、理解したり、対処したりすることが可能な物事なのです。
困難な物事を克服する能力の一部は、立ちはだかる試練について正しく見積もっているかどうかに関わっています。新しい習慣を身につけたり、新しい仕事を始めたり、あるいは新しい課題に取り組んだりするとき、私たちに求められる作業についての仮定と予想は、最後までやり遂げられるかどうかを左右する最も重要な要素の一つです。
Ben Casnocha氏は、フクロウの描き方を説明した有名なイラストについて、次のような茶目っ気のあるエピソードを紹介しています。
私は、多くの人々がフクロウの描き方をマスターする途中で挫折してしまう最大の理由は、鉛筆で美しいフクロウを描くことが超人的に難しいからだとは思いません。その人たちがそれを簡単にできると考えていたからだと思います。
(プロの芸術家でない人にとっては特に)フクロウを描くのは難しいことかもしれません。しかし、新しい仕事を始めたり、新しい習慣を身につけたり、輝かしい成功に向かって努力したりするのと同様、それは難しいけれど実行可能なことのです。最初の一歩は、ただ単に始めることではなく、予測を立てて、自分の前にある課題に向かう準備が整っているか確認することです。私はこのステップを「ステップ・ゼロ」と呼んでいます。
新しい仕事を始める際の「ステップ・ゼロ」は、マネージャーあるいはチームに対して、初日から自分の予測を正確に話すことです。新しい習慣を開始する際の「ステップ・ゼロ」は、その習慣を定着させるために必要な物事のリストを作ることかもしれません。
Casnocha氏は次のように説明しています。
いつでも、ステップ1は始めること、ステップ2はそれをものにするまでずっと継続することです。
どんな努力をするにしても、開始前にステップに集中しましょう。適切な予測を立て、それに取り組む方法を計画するのです。
Real Success Starts with Real Expectations|99u
Tanner Christensen(訳:コニャック)
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