時には仕事から離れることも大事。頭ではわかっているでしょう。休憩を取ることで、あなたは集中力を取り戻し、より生産的になることができます。

しかし、休憩の取り方も、また重要なのです。頭脳を完全に復活させる、より効果的な休憩を取るには、注意力が必要なあらゆる活動を避けなければいけません。

ブログ「Farnam Street」では、実際、休息の方法によって、かなりの注意力を必要とするものがあると説明しています。

例えば、街を歩く時には、自分の周りで起こるあらゆるものに、細かな注意を払うことが求められがちです。そこにある問題点は、注意を完全に解除することがなく、部分的にしか脳が休まらないということです。

Farnam Streetでは「Focus: The Hidden Driver of Excellence(未邦訳)」という本を紹介しています。

著者のダニエル・ゴールマン氏は作中で、ぼーっとすることが、「注意力の回復」にとって重要である、と指摘しています。

公園や森林を歩くときは、何かに注意する必要はほとんどありません。私たちは、自然の中で過ごすことで、回復できるのです。

たとえ数分でもいいので公園や、静かに真っ赤に染まる夕暮れの雲や、蝶々の羽ばたきといった、うっとりするような素晴らしい環境の中を散歩するだけで、回復するのです。

研究グループが指摘したように、努力を行うための回路のエネルギーを最充填し、注意力や記憶を復元し、認知力を改善させるのです。

私が「休息」を取るとき、たいていは単にコンピュータから離れて歩いたり、外に座ったりすることなどを指します。 しかし、私の意識は、まだ仕事の問題に向けられています。もちろん、景観の変化は、仕事によっては有効です。

しかし、認知力の疲労から本当に回復するには、気晴らしに身を任せて、あなたの思考を好きなように彷徨わせることが必要なのです。

これによってあなたの認知能力が回復し、またフルスピードで仕事ができるようになるのです。

Focus: The Hidden Driver of Excellence|Daniel Goleman via Farnam StreetKristin Wong

原文/訳:コニャック

Photo by Mike Sinko Photography.