あなたにもきっとこんな経験があるはずです。── 時刻は午後11時、プロジェクトの締め切りは明朝ですが、その仕事にはまったく手をつけておらず、文字通り最後の最後まで放置していました。頭をもたげてくる焦燥感のために、仕事に取り掛かるやる気はそがれています。締め切りに間に合わないリスクだけでなく、こんなストレスがかかる状況におかれれば、最高の仕事をやり遂げる可能性も低くなってしまうでしょう。
気分が乗らない物事を終わらせようと自分を奮い立たせることは、なぜ時にこうも大変なのでしょう? フルタイムの仕事と、掛け持ちのプロジェクト、そしてそれなりの社会生活を何とかやりくりしているような状況では、それはなおさら大変です。最も生産性を高めねばならないときに限って、やる気や活力が一番低下しているように感じることもあります。
「Nectar Collective」の最近の投稿で、時間が最重要でモチベーションは二の次といった状況で、仕事を片付けるための糸口をどうやってつかむか、いくつかの助言を紹介しています。
・20秒ルールを使う何かをやっつけてしまいたいですか? それを20秒分やりやすくしてみましょう。『幸福優位―7つの法則―』(原題: In The Happiness Advantage)で、著者ショーン・エイカー氏は、モチベーションが感じられない状況でも物事を片付ける単純な手法を紹介しています。エイカー氏は「取り入れたい習慣については取り掛かるために必要なエネルギーを減らし、避けるべき習慣については、そのエネルギーを高めてみましょう。やるべきことについて取り掛かるエネルギーを減らせば減らすほど、むしろなくしてしまうことで、前向きな変化を起こす力を高めることができます」と述べています。(訳注:「20秒ルール」の例として、 エイカー氏はギターの練習を習慣付けるために、クローゼットに置いていたギターを取りに行くのにかかっていた20秒を、置き場所を変えてなくすことで取り掛かりやすくしました。)
・自分が最も調子がいいときを自覚する自分が最も気分がよく、ベストの仕事ができるのはいつかを知り、その時間に、頭脳や能力を最も必要とする物事をやるようにしましょう。
・自分へのご褒美自分に対して、Xをやりおえたら、Yをしてよいとか、Yを自分にあげると言い聞かせてみましょう。もうひとつの方法は、タスクリストの項目に取り掛かるごとに、小さいキャンディーなどのご褒美を、自分に与えるのも良いでしょう。
・整理整頓15分かけて、作業空間の整理整頓と掃除をしてみましょう。仕事する場所がきれいになると、自分の心も整理整頓できます。
次に、本当にやらなければいけないことに打ち込めていないと感じたとき、腰をすえてそれに取り掛かるためのモチベーションを、ひねり出す方法に集中してみましょう。誰もが経験して知っていることですが、一番大変なのは始めることであり、ひとたび始めてしまえば、あとは流れに従って終わるものです。
How To Get Stuff Done When You Really, Really Don't Want To|99u
Allison Stadd(訳:Conyac)
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