幸福の話になると、全ての人とは言わないまでもほとんどの人が細かいことに気をとられないようにと提唱しています。

「そんな些細なことに労力を使うな」とか、「そんなことはやり過ごしてしまえばいいのだ」とか言われています。

でも細かいことは大切なのです。「塵も積もれば山となる」です。

苦しみや災難の辛さを和らげ、幸福度を2倍にも3倍にも高めるために取り入れるべきシンプルなアイデアがたくさんあります。

1. 自分の部屋を片付ける

汚い部屋で暮らして気分の良い人はいません。これに異論を唱える人は、たぶん物を溜めこむのが好きな人で何か深刻な問題を抱えているはずです。清潔な環境は健全な雰囲気、精神、肉体と魂を取り戻してくれます。そうすれば、家に帰るのが楽しみになり、独りの時間を楽しめます。

だから、部屋を掃除しましょう。散らかっている状態から脱するのです。週に1回はしっかり掃除するようにすれば気分も必ずよくなります。

2. 睡眠をまとめて十分に取る

7時間から8時間まとめて眠って下さい。日中に何度か昼寝をしてレッド・ブルなどのエネジードリンクで補強するような誤魔化しはいけません。

これは誰でもわかっていることかもしれませんが、ほとんどの人は慌ただしいライフスタイルのせいで十分な睡眠を取っておらず、その結果、知らず知らずのうちにイライラしやすくなって不幸になっています。

十分な睡眠を取ると、見た目も良くなり病気にもなりにくくなります。

3. 身なりを整える

人と会う約束がないとき外見を良く見せる手間を取ることはないと思うのも、それを正当化するのも簡単です。でも、常に外見がきちんとして見えるのは大切だと思います。何かあれば最小限の手間で済みますから。

鏡を見て自分がベストな状態だと確認したいでしょう。どういうときにベストな状態になるか結局のところわかっているはずです。なぜそれをめったにない機会に限ってしまうのでしょうか。私は自宅ではドレスアップしませんが、外出するときはいつも髭を剃りコンタクトレンズを着けています。

外見が良くみえるようにしてください。何をするにしても潜在意識下で自信が強まります。

4. シャワーを浴びる

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驚いたことに私の友人の多くは、外でお酒を飲んで帰宅するとシャワーを浴びずにベッドに入ってしまいます。ぞっとします。こんなことを言うと、お母さんみたいだと言われてしまうかもしれませんが、シャワーを浴びてください。汚れを洗い流してさっぱりした気分になりましょう。耳の後ろも洗ってね。こうすれば清潔で、健康的で変なにおいがしないでいられます。

もう石器時代ではないのです。あなたはホームレスでもないでしょう。不潔な生活はよしましょう。

5. ちょっとした仕事は、何であれ、どこであれやってしまう

仕事を先延ばしにしようと決めたときどんな気分になるか、もうわかっているはずです。

心ここにあらずという感じになります。仕事を先送りしたおかげでできた自由時間を楽しもうと思うのですが、心の片隅ではその仕事のことを考えています。先送りしたことで罪の意識を感じ、「ああ、まだやっていないなあ」と感じています。

それではハッピーにはなれません。その仕事はどうせやらなければならないのです。だから、気分がのらなくてもその仕事はやってください。そうすればその後はハッピーになれます。

6. 休憩する

そうはいっても、休憩はしていいのです。仕事を抱えすぎ、生産的であるべき自分の時間の1秒たりとも無駄にしてはいけないと思ってはいけません。ロボットじゃないんですから。

7. 毎日ソーシャル・メディアから離れる時間を作る

私の個人的な意見としては、ソーシャルメディアは利点より弊害の方が多いと思います。ソーシャルメディアのせいで着実に気が散って不幸になっている気がします。

さあ、時にはきっぱりテクノロジーを嫌いになりましょう。時々はソーシャルメディアを使うのをやめるという意味です。FacebookやTwitterやInstagramを使わない時間を毎日2、3時間作ってください。

自分の周囲に注意が向くようになります。あるがままに物事を楽しみ、愛するようになるでしょう。周りにいる人達と有意義な会話もできるようになります。

どうしてそうなるのかって?気が済むというだけで、ソーシャル・メディアのアップデートに依存するのをやめたからです。このささやかな一歩を踏み出してみてください。ネットが無くてもしっかり幸せになれるはずです。

8. 浪費はダメ、倹約しすぎもダメ

少々無遠慮なことを言わせていただきます。

貯金がたくさんあるなら、どうぞそれを使って自分を甘やかしてください。あなたはそれに値します。人生はお金だけではありませんが、お金があると人生は楽になります。そして、あなたは一生懸命働いたのですから、報われるべきです。

貯金があまり無いなら、お金を使うのをやめてください。そのクレジットカードは財布に戻してください。クレジットカードでしか支払をしないつもりなら、外に飲みに行こうなどと考えてもいけません。

今人生のどのあたりにいるかによって、お金のことは賢く考えましょう。それだけです。お金に関しては愚かな考えや無謀な人があまりにも多いと、失礼ながら言わせていただきます。

自分のお金と人生を自分のやり方できちんと管理してください。

9. 人助けは考えるのではなく、実行に移す

道を歩いていて、お金をねだるホームレスに遭遇して小銭をあげようかなと考えたことがありますか。でも、財布の中を見ると大きいお札しか入っていないことに気付きます。それで、そのお札をあげるかどうか葛藤します。

そして、あなたは足を止めずに立ち去ってしまいました。

それから悪かったなあという気分になります。その後、役にも立たない物に結局そのお金を使ってしまって、ますます気分が悪くなります。

多くの人が犯す馬鹿げたことです。「情けは人の為ならず」を実行するべきときなのかもしれません。そうすればハッピーになれます。

考えているだけではだめです。利己的に考えるのはやめることです。衝動の力を使って世の中をもっと良くしましょう。そうすれば必ず幸せになれます。

9 Little Things That Make A Huge Difference For Your Happiness|Pick The Brain

ALDEN TAN(原文/訳:春野ユリ)

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