こんにちは、料理研究科のオガワチエコです。今年もいよいよ大詰めですね。

大勢で集まる機会が多いこの時期。普段は食べないような美味しい料理や、珍しいものを口にすることもしばしば。今回の「自分で作るエナジードリンク」でご紹介するのは、めでたい席だからと気が緩んで、ついつい食べ物に手が伸びてしまうという方のための「食べ過ぎ防止ジュース」です。ようやく仕事も落ち着いて街をぶらりとお散歩。するといつも気になっていた、いい匂いのするお店の前に。せっかくだからと購入したものの、持って帰ると家にはお土産やらお歳暮やらで食べ物がいっぱい。でも食べてみるとどれも美味しくて手が止まらない。常に満腹のような状態が続いて、胃もたれや肥満の原因に。そんな状況を防いでくれるのがこのジュースです。

【材料】

えのき......1/2カット

乾燥わかめ......大さじ1

味噌......小さじ1

豆乳......200ml

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【作り方】

えのきの石づきを切り落とし、その他の材料と一緒に鍋に入れて沸騰しない程度にしばらく煮込み、ミキサーに入れてなめらかになるまでかくはんする。

えのきはかさ増し食材として知られています。低カロリーなのに満腹感が得られ、ダイエットには最適。食物繊維も豊富で、キャベツの2倍以上とも言われています。また、キノコキトサンという成分が含まれていて、脂肪の吸収を抑えてそのまま体外へと排出を促す効果があります。乾燥わかめも同様に、低カロリーで満腹感が得られ、食物繊維の豊富な食材。豆乳は牛乳に比べてカロリーが低く、大豆サボニンという栄養素には、コレステロールや中性脂肪を低下させる効果があります。

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見た目は緑色で野菜っぽいのかと思いきや、香りはまさに味噌汁。飲めばわかめの風味が漂い、ドリンクというよりは味噌ジュースといった感じ。日本人の朝にはピッタリ。ちょっとしたおふくろの味が堪能できます。これを飲めば朝からお腹いっぱい。それでいて低カロリーだから、太ることもありません。ポッコリお腹も解消です。

実は今回でこのコーナーは最終回になります。美味しくないジュースをたくさんご紹介させて頂きました。でも、体には間違いなく良いし、不治の病でないかぎりは回復させる効果も見込めます。こうしたジュースは飲み続けることが大事ですが、たまには美味しいものも食べてくださいね。ではまたお会いしましょう。

レシピ・文/オガワチエコ

料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2014年12月4日には新刊『おにぎらずの本』(泰文堂)を出版。

(写真/大崎えりや)