気づけば秋も終盤、刺さるような寒さが身に凍みる季節になりましたね。
「働きすぎ」と言われる日本人ですが、仕事に精を出すとともにやはりリフレッシュも必要です。忙しい足取りで都会を歩いていると、ふと忘れてしまいがちですが、私たち日本人は春夏秋冬、四季折々の景色を楽しめる国にいますよね。寒さの厳しい冬にこそ、出会うことのできる温泉の良さもあります。
そこで今回は、都内から近場の絶景温泉をご紹介します。
「絶景温泉」ならではのリフレッシュ効果がある
自然の中に身を寄せると、パソコンに向かいすぎてお疲れモードの脳もスッキリとクリアな状態に導かれます。さて、大人でも胸がときめいてしまう絶景温泉はどれだけ私たちに良い効果を与えてくれるのでしょうか。
それでは一泊休みで、思いっきりリフレッシュできちゃう「都内から気楽に行ける絶景温泉」をどうぞ。
1.吉祥CAREN

東伊豆にあります「吉祥CAREN」は相模湾と伊豆大島を一望できて、まるで海と一つになれるような開放感で、源泉かけ流しの温泉を楽しめます。目の前には海と空の青い世界が広がります。晴れた日には、昇る朝日と月の道を眺めることができますので、キラキラと水面に煌めく大海原を飽きることなく眺められます。
泉質は「ナトリウム・カルシウム・塩化物泉」。サラッとした優しいお湯は保湿効果も高く、疲労回復や冷え性に良いとされています。タオルやアメニティも完備されているので、思い立った旅でも気軽に満喫できます。アクセスは東京駅より「JR特急スーパービュー踊子号」で2時間10分、伊豆熱川駅からは定時運行バスの送迎ありますよ。乗り換えせずにゆったり向かえるのも嬉しいですね。
2.宝川温泉 汪泉閣

群馬県みなかみ町奥利根の大自然の中にある「一軒宿」。利根川の最上流にある支流の一つ「宝川」を挟み、4つの露天風呂が広がっています。総面積470畳の面積を誇る露天風呂は訪れる人々を魅了する絶景。200畳の「子宝の湯」の3カ所は「混浴」、他にも女性専用で100畳の面積がある「摩耶の湯」もあります。「東日本の横綱」として称号を得ているほど、圧倒的な自然のもてなしが体験できます。特に冬には雪が積もり、一面の銀世界とともに耐えず響く川音のせせらぎは、日本の素晴らしさを教えてくれますね。
泉質は「単純アルカリ性温泉」のため肌に優しく、小さな子供や皮膚の弱い方でも安心して入れます。「湯あたり」を起こしにくいお湯としても知られていますね。アクセスは東京から車で約2時間半ですが、新宿・練馬駅から水上駅まで直通の往復バスプランもありますので、ビール片手に寛いで向かいたい方にはオススメですよ。
宝川温泉
〒379-1721群馬県利根郡みなかみ町藤原1899
TEL.0278-75-2611(代表電話)、 0278-75-2121(宿泊予約直通)、0278-75-2614(日帰り問い合わせ)
宿泊料金:1泊2食つき 10450円~
3.高峰温泉 ランプの宿

標高2000m、雲上の野天風呂として有名な長野県にある「高峰温泉」。目の前に高峯渓谷が見下ろせて、アルプスの山々が広がります。今の時期は山にはほんのり雪化粧も。極寒の中で檜風呂から景色を眺めていると、ただただ溜め息が出るばかり。
泉質は炭酸水素塩泉で「美肌の湯」とも呼ばれています。ヌルっとした質感で、お湯に入った瞬間に毛穴汚れや不要な角質を取って、ツルツルとした美白肌に導いてくれます。こちらのアクセスは東京から車で2時間半、新宿から高峰温泉への直通バスも便利で、約2時間で宿へ到着できます。
いかがでしたか? 東京から3時間以内で行けるオススメの絶景温泉でした。いつまでも籠っていたくなるような、極上の温泉が数えきれない程あるから日本の冬は素敵ですよね。都会では、師走も目前で目まぐるしく時間が過ぎていきますが、ちょっと足をのばして絶景とお湯に浸かってみてはいかがでしょうか。
今しか味わえない至福の温泉シーズンですから、都会に戻ってくる頃にはすっかりリセットされているはずですよ。
1985年新宿生まれ→日本三大名湯 草津育ち。大学卒業後、編集者に。多忙な日々を過ごすなかで高級化粧品より温泉こそキレイの法則があると発見。温泉ソムリエ資格保有、古き良き日本文化を発見するために日本全国温泉めぐり中。