思いつきや希望を言うのなら、まだできる。難しいのは、それをまとめて「答え」を出すことです。

ライフハッカーではこれまでも数々の「会議ハック」を紹介してきました。短時間でより良い会議をするには、会議で有意義なやりとりをするためには...など、すぐれたビジネスリーダーやチームが実践している方法が多くあります。しかし、下記の動画で登場するテクノロジーが現実化したら、会議の姿そのものが変わってきそうです。

そのテクノロジーとは、先日取り上げた記事でも紹介したコグニティブ・コンピュータ。あらゆる情報から学習し、人との会話も解釈しながら、自然な対話を通じて意思決定を支援してくれるシステムのことを指します。

動画内で開かれている会議のテーマは「引っ越し先にする場所はどこが良いか」。メンバーがそれぞれ希望を伝えると、その人の性格や生活スタイルなどを加味した上で、コグニティブ・コンピューターがその希望の正当性をジャッジ。「会議で出た有意義な意見」をまとめていき、最適な引越し先を検索してくれるのです。

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この動画は、ゲームをもとにアニメ化までされた人気SF作品『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』と、日本IBMがコラボレーションして生まれたもの。本動画はコラボレーション第4弾に当たります。毎回、シュタインズ・ゲートのキャラクターたちがコグニティブ・コンピュータの「うーぱ」と過ごす日々が描かれており、原作ファンならずとも未来を想像でき、楽しめる動画になっています(余談ですが、今回の動画は原作ファンならばちょっと涙腺がウルッとくるであろうシーンがありますので、電車内や職場などでの閲覧は注意されたし、とお伝えしておきます)。

一連のコラボレーション動画をつくるきっかけともなったのが、多くの人気アニメやゲームを手がけるクリエイターの志倉千代丸氏と、機械学習やデータマイニングなどの研究を行っているIBM東京基礎研究所所長の森本典繁氏による対談。国内外のイノベーション事例を取り上げているメディア「Mugendai(無限大)」にて掲載されています。対談では「タイムスリップするメール」や「脳の仕組みを真似たチップ」などが飛び出しますが、そのいずれもSFではなくリアルな私たちの未来につながっています。対談は、下記リンクより。

【対談】創作世界とエンジニアリングの交差点――志倉千代丸氏×IBM森本典繁所長|Mugendai(無限大)

Steins;Gate Sponsored by IBM 聡明叡智のコグニティブ・コンピューティング

(長谷川賢人)

Photo by Thinkstock/Getty Images.