「イコール・オッズ(同率)の法則」によれば、ある人が意味の無いものを創り出す可能性と、逆にとても素晴らしい作品を生み出す可能性にさして差はないのだということです。つまり、何か素晴らしいものを創り出すためには、とにかくできるだけ多くのものを創るということが最善の方策なのだということを我々に教えてくれているのです。
James Clear氏は、ハーバード大学出身の心理学者Kieth Simonton氏が考え出したこの理論をこう説明しています。
「イコール・オッズ法則によれば、ある特定の科学者の平均的な論文が、その他の科学者の平均的な論文に比べてより影響力を持つという可能性は統計的に見てもない」ということです。
言い換えるならば、どんな科学者にも世界を驚かすような素晴らしい仕事を成し遂げる可能性があり、そしてそれはすぐに忘れ去られてしまうような平凡なものを作り出す可能性とさして変わらないのです。
世界中の全ての人々へ:誰しも自分の将来の成功を予測することは不可能です。科学者、芸術家、発明家、作家、起業家、そしてすべての労働者は皆同様に、時に役に立つものを創出し、その一方でつまらない事業を立ち上げたりもするのです。
「イコール・オッズ法則」を信じるなら、結局のところ皆が宝くじの数字を選んでいるのと同じだということです。自分の将来の成功を予測できないのなら、とにかくより多くの作品を創り出す、できるだけ多くの仕事を成し遂げること以外に成功へ近づく最善の方法はありません。そうすることで、成功のそして有意義なものを創り出す可能性が高くなるのです。
つまりは、忍耐強く続けることが大切なのでしょう。
How to Uncover Your Creative Talent by Using the "Equal Odds Rule"|James Clear
Photo by JaseCurtis.