自分はそうではないけれど、いついかなる時も明るい人間でなければならないと思いますか? そんなに自分を責めないでください。悪いと思っていた性格も、実はそんなに悪くないのです。
どんなに性格が曲がっていようが、欠点が多かろうが、おじいちゃん・おばあちゃんの世代の人たちは、どんな困難があろうと、歯を食いしばってただ生きてきたはずです。現代は、精神的なトラウマを抱えている人や、問題のある性格の人には良い時代です。より良い自分、より幸せな自分になり、不幸を無くそうとする人を、助けてくれるものはたくさんあります。
しかし、自分で自分を助けることもできます。
自分の性格を改善しようとしている人は、"良い"性格だけを追求し、悲観的な考えや暗い性格の自分を責め、失敗することがあります。何よりもまず、自分を思いやるということができていないだけでなく、人間の性格がどのように機能しているかという現実的な理解にも欠けていると、ブログ「Wise Bread」で指摘されていました。
あまり良くないと思っていた性格の特徴が、とても良い特徴だということもあります。良くないとされてきた性格の特徴はたくさんありますが、この記事では「このような特徴が一般的に好まれないのは、それなりの理由がありますが、それぞれの特徴には良い面もあるというのが事実です」と言っています。一体どういう特徴のことを言っているのでしょうか? いくつか例をあげてご説明しましょう。1. 悲観的
確かに、とんでもないことに直面した時は楽観的な方がいいでしょうが、悲観的な性格にも良いところはあります。想定できるあらゆるネガティブなことを考えることは、最悪の事態を避けるためには欠かせません。Wise Breadではこのように説明しています。
悲観的な人は、健康的で長生きする傾向にあります。これは、悲観的に考えることで自己防衛するようになること関係があるのでしょう。起こることすべてを悪い方に考え、不安な気持ちをどうにかしようとするので、最悪の事態を避けることができるのです。多くの専門家が、このような悲観的なタイプの人は、リスクを特定し、それを避けることで成功しているので、自己防衛的なのです。
ですから、まったく楽観的ではなかったとしても、自分を責めるのはやめましょう。
2. 人見知り
パーティーでは手が汗ばみ、交流イベントでは不安たまらずまったく楽しめないという人は、こちらの記事に人見知り克服法があります。しかし、社交的な場が苦手な性格には、とても良い面があるということも覚えておいてください。
内向的な性格の方が良いリーダーになれるという記事もあります。Wise Breadでもこのように言っています。人見知りな人は、観察したり、人の話を聞いたりするのが得意なことが多いです。人の話をよく聞くというのは、良いCEOになるためのスキルとして過小評価されてきました。これからは、予想以上に人見知りの人に多くのオファーがくることになるかもしれません。
また、人見知りな人は観察力があることが多く、自分が知ったり学んだりしたことを、じっくりと考え統合するための時間がより長くあります。
3. 飽きっぽい
ハエが気になってしょうがなかったり、携帯をいつもいじっていないと退屈してしまったり、他のことに気を取られやすかったりするのであれば、それは問題があるかもしれません。しかし、少々飽きっぽいところがあるのは、そんなに悪いことではありません。興味がないことに違和感を感じているだけです。
退屈だと感じると、毎日や人生をもっと意味のあるものにしようと、やる気になることがよくあります。退屈な状態は不快なので、もっと意味のあることをしようという気になります。自分が夢中になれるものを見つけるのに役立ちます。
また研究では、退屈にならないようにすることで、創造性に拍車がかかるということも証明されています。ですから、すぐに退屈してしまう人は、それでいいのだと言い聞かせましょう。無意味な仕事や中断に耐えられないことで、もっと多くのことを達成することになります。
3 'Bad' Personality Traits That Are Really Good for You|Inc.
Jessica Stillman (訳:的野裕子)
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