細かいことが仕事の成果を左右します。新規事業について、どれだけ素晴らしいアイデアを持っていたとしても、それを支える細部がしっかりしていなければ、成功の可能性は低くなります。
だからこそ、企業の経営者は求人欄で、仕事をきめ細やかにこなせる従業員を求めているのです。スティーブ・ジョブス氏がテクノロジーの分野で革命を起こすことができたのも、彼が細かい部分に、完璧なレベルの完成度を求めたからです。
今回ご紹介する「几帳面な人が気づく7つのこと」について知り、自分の仕事についても考えてみましょう。
1. 身につけているもの
細かいことに気を配れる人は、他人の着ている衣服に目が向きます。彼らは初対面の人と会うとき、その人の服装、履物、装飾品、さらには化粧にまで注意を向けます。シンプルではありますが、初対面の人に対する最適な対応を探るには、とても良い方法です。腕に何もつけていない人と、センスの良い腕時計をしている人とでは、こちらの態度も変わってきます。几帳面な人々はこうしたことにも注意を払い、臨機応変に対応しているのです。
2. ボディ・ランゲージ
几帳面な人は、相手の身振り手振りに注目しています。他の人がどのように歩いているか、座っているかにも、細かく気を配っています。こうした観察をすることにより、几帳面な人々は相手の感情を察知し、それに的確に対応できるようになるのです。そこにいる彼は肩を落としているのか。彼女は前を向いているのか。これらの非言語的な仕草は、彼らのおおよその精神状態を推し量ることできます。
3. 書き間違いや文法上の誤り
Googleで「細部にこだわる人」という言葉を検索してみるとヒットしたフォーラムやコラムで私が見たもののほとんどが書き間違いや文法のミスについて触れていました。ライターという職業柄私もこの傾向については強く同意します。このような洞察は、キャリアを得る上で毎回役に立つとは限りませんが、周りの人が几帳面かどうかは、文字を見ればわかります。
4. 全体像をとらえる
小さなことを見落として失敗をする時もありますが、細部にこだわり過ぎたばかりに失敗することもあります。実は、几帳面な人でも、全体像をしっかりととらえ、細部が全体を支えて初めて、成功をおさめることができるのです。細かい物事に気を配る人は、広い視点で物事を見ることによって、決断力を高めています。
5. パターンをとらえる
細部と全体像を同時に見るとき「パターン」に気づきます。これは、不慣れな土地で運転することをイメージすると分かりやすいです。
初めて運転するエリアでも、別の道を通ったり、経路を変えたりしながら運転してみると、道がどのように敷かれているか分かるようになります。完璧にきっちりと区分けされた道路なのかもしれません。曲がりくねった道路で構成されていたり、行き止まりの道が整列している場所もあるでしょう。いずれにせよ、細かいことにきちんと気を配っていれば、こういう道のパターンにも気づきやすくなります。
6. 異常に気づく
几帳面な人は、優れた観察者でもあります。それは、パターンにそぐわない要素を見つけ出すことができるから。帰宅して、自宅の何かがいつもと変わっていたら気づくことができるでしょうか。もし気づけるなら、あなたはいつもの生活の細かい部分まで気を配っている、ということになります。細部に気を配れる人は自分の所有する空間や物の事をよく覚えているので、何か変化があった際には、違いが際立って見えるのです。
よく子供たちが遊んでいる「間違い探し」のゲームに近いものがあるかもしれません。間違いに良く気が付いた覚えがある方は、細部に気を配ることができる人です。
7. お金の使い方
几帳面な人は、お金の使い方も上手です。なぜなら彼らは、必要なリソースが足りなくなって来たことにすぐ気付けるからです。あなたは、財布の残金を正確に把握できていますか? できるのなら「数字」という詳細にも気を配れている、ということです。
7 Things Detail-Oriented People Notice|Inc.
Jayson Demers(訳:Conyac)
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