4月は何かと忙しい時期ですが、8月は比較的のんびりなのではないでしょうか。フランスみたいに1ヶ月丸々みんな休む、みたいなことはできないにしても、夏がビジネスの停滞期であることには変わりありません。長いものには素直に巻かれましょう。それに、この時期に長めの夏休みを取った方がいい理由は他にもあります。

1. 健康のために良い

長期休暇がストレスを軽減し、幸福感を増幅するという証拠は大量にあります。13,000人の男性を対象とした研究では、長期休暇を1年間だけ取らずにいただけでも、心臓発作の危険性が上がることが分かりました。起業したばかりの人などが「忙しい自慢」をしているのをよく聞きますが、5年間長期休暇を取らなかった場合は、心疾患になる危険性が30%も跳ね上がります

1,500人の女性を対象にした研究では、1年に2回以上の長期休暇を取った人は、年1回しか長期休暇を取らない人よりも、ピリピリと張り詰めた緊張感や、抑うつ状態、疲労などが減ることが分かりました。しかも、長期休暇をよく取っている人は、運動をして、タバコは吸わないという、最初から健康な人であることが多いです。そうでない人は、今すぐ長期休暇を取った方がいいでしょう。

2. 子どもと一緒に過ごす

8月の終わりは、働くパパ・ママにとっては悪夢のような時期です。子どものキャンプやイベントなどは大半が8月中旬で終了し、学校が始まるまでは家で子どもと一緒に過ごさなければなりません。何のプランも用意していないと、どんな恐ろしいことになるか分からないので、休みを取って一緒に海にでも行くのが得策です。

3. ひらめきが生まれる

仕事から離れる時間を長くすると、リフレッシュすることもできるし、仕事に戻った時に新しいやり方を思いつくこともあります。面白いことに、日々の雑事についてまったく考えない"心静かな状態"があると、なかなか解決しなかった問題が最大で60%解決するような、ひらめきが生まれやすくなる、ということが証明されています。家に帰ってホッと一息つく程度ではなく、ゆったりと休むのがポイントです。仕事に復帰した初日は、メールをさばくのではなく、包括的な大きな問題に取り組んでみましょう。

4. 社員や部下を育てるため

社員や部下をしばらく放っておくと、彼らがどれくらい素晴らしい実力を備えているかが分かります。長期休暇を取りますと言ったくらいで、大事なクライアントからのメールが来なくなるなんてことはありません。

Kimberly Weisul(原文/訳:的野裕子)

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