『Pocket』は、「あとで読む」系サービスの中でも長い間、米Lifehackerのお気に入りでした。Pocketには長文記事を保存しておくだけではなく、実はもっと色々な使い道があります。今回は、Pocketをプロ並みに使いこなす方法をご紹介しましょう。
とにかく簡単にコンテンツを追加する方法
Pocketが使えるアプリはたくさんあるので、FeedlyからでもTwitterからでも、Pocketに記事を追加することはできます。しかし、Pocketに記事を追加する方法は本当に数えきれないほどあります。
・機能拡張やブックマークレット
Chormeユーザーであれば、Pocketの機能拡張を使えば、その時に読んでいる記事をPocketに追加できます。他のブラウザのユーザーは、ブックマークレットを使いましょう。どちらも記事を追加する時に、好きなタグを付けられます。
・メールを送る
携帯や、Pocketをサポートしていないアプリを使っている時は、保存したい記事のリンクを「add@getpocket.com」にメールを遅れば、特別なソフトが無くても追加できます。初回に自分のメールアドレスを登録する必要があります。
・Batch Save Pocket(Chromeの機能拡張)
1つのページに1つの記事ではなく、複数の記事を保存したい時もあります。Chromeの機能拡張『Batch Save Pocket』を使えば、1回で複数のリンクを追加することができます。一度にすべてにタグを付けるのも簡単です。
後で見つけやすいように記事にタグを付ける
Twitterでの評判はさておき、後で見つけやすくする方法としては、ハッシュタグは一番良いラベル情報です。Pocketでは、記事のタグ付けをカスタマイズすることができます。タグを付ければ、様々なページが溢れるゴミ捨て場みたいな場所が、本当に使えるものに変わります。
例えば:参考資料を保存する
最近、3Dアニメを作る練習をしようと18度目の決心をしました。しかし、毎回『Blender』を起動する度に、インターフェイスの使い方を忘れています。それで、操作マニュアル的な資料を手元に置いておき、簡単に取り出せるようにすることにしました。
まず最初に、Blenderのインターフェイスのチュートリアルの一覧を見つけた場所に行きます。先ほど紹介した拡張機能のBatch Save Pocketを使えば、このセクション 1B全体を一気に追加することができます。すべてのページのタグを"Blender"にすれば、マニュアルが必要な時は、インターネットに接続されていなくても、いつでも簡単に取り出せます。
共有とアーカイブの自動化にはIFTTTを使う
Pocketは『IFTTT』とも連携できるので、自動的に記事をある場所から別の場所に移動させるのも、驚くほど簡単です。以前、PocketとEvernoteを連携させてスマートなアーカイブシステムを作る方法についてご紹介したことがあります。これを、タグを使って以下のようにIFTTTのレシピにすることができます。
例えば:HTPCについて調べる
新しいホームシアターとしてパソコンを設定したいと思っています。米Lifehackerには色々なやり方が載っていますが、Evernoteのノートにそれをすべて入れて、ごちゃごちゃにしたくはありません。関係あるものだけをまとめたいのです。
そんな時は、すべてをEvernoteに保存するのではなく、それぞれのガイド別にPocketに保存します。そうすれば、外出先のオフラインの環境でも読むことができます。これは使えると思った記事があれば、このIFTTTレシピを使ってタグ付けすると、自動的に選択したノートに送信されます。複数のタグを付ければ、異なるノートに記事を送ることもできます。
この方法を使えば、記事の保存と共有を一度にすることもできて便利です。このIFTTTレシピは、特定のタグを付ければ、誰かに記事をメールで送ることもできます。後で読みたい記事を見つけた時に、パートナーや配偶者にも送りたいと思った場合は、このレシピを設定しましょう。保存している間にタグを付け、あとはIFTTTがやってくれます。
クライアントを使って読む環境も自分好みに
Pocketは、貯まった記事を読みやすくできるように、開発会社と連携してクライアントやアプリの開発をしています。すべてのクライアントはここからチェックできます。その中から、ユニークなものをいくつかご紹介します。
・ReadRuler(Web)
すべての記事が同じ表示方法ではありません。ReadRulerでは、記事を読むのにかかる時間によって、短いものから5分刻みで順に分類します。
・Gist(iOS)
このアプリは、記事を要約し、大事なポイントの概要を簡単に提供してくれます。
・Outread(iOS)
速読が好きな場合は、Outreadを使えば速読がしやすいような形式で、Pocketの記事を表示してくれます。
これらは特別なアプリのほんの一部に過ぎません。Pocketのプラットフォームはオープンなので、色々な機能を持ったかなり幅広いクライアントがあり、保存した記事を自分好みの環境で読むことができます。
Eric Ravenscraft(原文/訳:的野裕子)