「この人に仕事を任せれば大丈夫」という信頼を得るまでには、ある程度の時間とスキルが必要です。でも、まだ入社まもない社員だったり、大きなミスを犯した直後だったりした場合はどうすればいいのでしょうか。

キャリア構築サイト「On Careers」のPaul White氏は、「3つのC」を念頭に置くようすすめています。その3つとは「Competence(能力)」「Character(人柄)」「Consistency(一貫性)」です。3つのCを使って、どのような職業にもあてはまる労働倫理の基本的要素を肝に銘じておきましょう。つまり、スキルに磨きをかけて能力を身につけ、やると言った仕事は確実にやり遂げ、職務に必要とされる透明性や誠実さをもって仕事に取り組むということです。White氏はこう説明します。

信頼は、「Competence(能力)」+「Character(人柄)」+「Consistency(一貫性)」から成り立っています。

  • Competence(能力):仕事をやり遂げるための能力(知識、経験、実力)がある。
  • Character(人柄):誠実で頼りがいがあり、(自分の利益ばかりでなく)周囲の人間の利益を気にかける。
  • Consistency(一貫性):安定性と一貫性をもって仕事をやり通す能力と意志を持っている(矛盾やむらがない)。

3本脚のスツールのように、上記の要素のどれか1つでも欠ければ、信頼は得られませんし、得られたとしても長続きしないでしょう。想像してみてください。上記の要素のどれか1つが欠けているのに、相手を信頼して仕事を任せられると思いますか。

決して難しいことではありません。しかし、とにかく仕事を片づけようと急ぐあまり、見落しが生じることも往々にしてあります。また、職場環境になじめるかどうかがスキルより重要視される場合もありますから、同僚たちとの信頼関係は大切です。何と言っても、自分の力不足を補ってくれるのは同僚ですし、最悪の場合は尻ぬぐいまでしてくれるのですから。

とにかく、できるだけ時間を見つけて、仕事に必要なスキルをしっかりと身につけましょう。また、以前一緒に働いていた上司の1人がよく言っていたのですが、やると公言した仕事は必ずやり遂げましょう。

If You Want to Rebuild Trust at Work, Remember These 3 C's|On Careers (US News Money)

Alan Henry(原文/訳:遠藤康子、吉武稔夫/ガリレオ)

Photo by Terri Johnston.