皆様こんにちは。グルメスチュワードの浅田です。梅雨に入りじめじめした気候が続いておりますが、いかがお過ごしでしょう。
雨が多い季節は、お酒を楽しむにしても、どうしてもご自宅で...という方が多くなられると思います。そこでは今月は、ご自宅での定番おつまみ「チーズ」とワインの組み合わせについて紹介します。
一口にチーズといっても...
世界には数百種類のチーズが存在します。「外観」「製造法」「熟成期間」「乳種」により、大きく7つに分けることができます。
- フレッシュチーズ
- 白カビチーズ
- ウォッシュチーズ
- シェーブルチーズ
- 青カビチーズ
- セミハードチーズ
- ハードチーズ
そして、チーズとワインの合わせ方は、好みは分かれると思いますが、4つの原則を守ると、より一層おいしく召し上がれますよ。
- チーズとワインの「原産地」を合わせる
- 風味の強いチーズには、コクのある重いワインを合わせる
- 旬のおいしいチーズをワインに合わせる
- チーズの熟成度に合わせてワインの熟成を合わせる
チーズとワインのベストな組み合わせ、入門編~上級編まで
入門編:味わいの優しいチーズ
・「モッツアレラ」(フレッシュチーズ)+イタリア・ヴェネト州の辛口白ワイン「ソアーヴェ」
モッツアレラはイタリア原産の物が多く、もちもち感があり、クセがないのが特徴。キリッとした辛口ワインに、モッツアレラのフレッシュな味わいは完璧です!
・「マスカルポーネ」(フレッシュチーズ)+イアリア産の甘めのスパークリングワイン「モスカート ダスティ」
マスカルポーネはイタリアのロンバルディア原産であり、スイーツの「ティラミス」で有名になったチーズ。モスカート ダスティとの相性は抜群。女性に自信を持ってオススメできる組み合わせ。
・「ブリー・ド・モー」(白カビチーズ)+軽めの赤ワイン、辛口スパークリングワイン
ブリー・ド・モーはフランスを代表する白カビチーズで、クセがなく、みんなに好かれるチーズ。合わせるワインは、11月の第3木曜日に解禁されるボジョレーヌーボのような軽い赤ワインや、辛口スパークリングワインを。
中級編:食べ慣れた人向きチーズ
・ブルーカステロ(青カビチーズ)+フランス・ボルドー地方産の安価なワイン、アメリカ・カリフォルニア産のお手頃価格なカベルネ主体のワイン
ブルーカステロはデンマークの青カビチーズで、青カビが苦手な方でも召し上がりやすい一品。蜂蜜を付けると、甘口デザートワインとも楽しめます。
・チェダー(ハードタイプ)+辛口スパークリングワイン「ナイティンバー」
チェダーはイギリス原産で、酸味と甘み、アミノ酸を感じられるチーズ。ハンバーガーのトッピングなどでも良く使用される。合わせるワインは、イギリスで最も有名なナイティンバーという辛口スパークリングワイン。イギリスらしくビールとも楽しめる。
上級編:かなり食べ慣れた人向きチーズ
・リヴァロ(ウォッシュチーズ)+フランス・ポムロール地方原産のマイルドな高級赤ワイン
リヴァロはフランスノルマンディのウォッシュタイプ。強い香りが特徴。フランスのポムロール地方原産のマイルドな高級赤ワインの他、ノルマンディ地方のカルヴァドス、辛口シードルともぜひお試しあれ。
・ミモレット(ハードチーズ)+フランス・ブルゴーニュ/ボルドー産のコクとボリュームがある赤ワイン、熟成が感じられるポートワイン
ミモレットはフランス原産のチーズ。去年、チーズについたダニの量が多すぎるということから、アメリカで一時期輸入禁止になり問題になった。小泉元首相が好んでいるチーズとしても一時期話題に。
・サント・モール・ド・トゥーレーヌ(シェーブルチーズ)+フランス・ロワール地方の辛口白ワイン
サント・モール・ド・トゥーレーヌは、今が旬でもある、ロワール地方の代表的なシェーブルチーズ。細長い円すいの形をしており、チーズの中心に一本ワラが補強のために入っているのが特徴。同じくロワール地方の辛口白ワインと合わせるのが最強のマリアージュ。ミュスカデ種、サンセールやプイイ・フュメなどとも相性抜群である。
今月はチーズとワインのベストな組み合わせを紹介しました。ぜひ、ご自宅やレストランでお試しいただければと思います。
(浅田資継)