自画自賛する人は、職場で誰からも好かれません。けれども、出世の階段を上っていくには、周囲から認めてもらう必要があるのも事実です。マーケティングの専門家であるEda Utku氏は、自慢話を吹聴して回るのではなく、同僚を「褒め仲間」にする方法を勧めています。周囲に不快感を与えずに自分を売り込むのは可能ですが、多くの人にとっては、簡単とはいえません。それよりも、同僚のことを褒めるほうが簡単です。しかも、褒められた同僚は、たいていは純粋なお礼の気持ちから、今度はあなたのことを褒めてくれます。

「セルフ・プロモート」(自分を売り込む)ではなく、「ユー・プロモート」(あなたを売り込む)を実践しよう

「ユー・プロモート」の意味をご説明しましょう。長所があるのに、物静かで恥ずかしがり屋な性格のために、自分からは決して自慢しない友人が周囲にいませんか? 適切なタイミングで、その友人の優れたところを宣伝してあげましょう。口数の少ないシャイな人たちの代弁者になりましょう。

あるいは、自分がそのような恥ずかしがり屋である場合は、自分の成果について他の人に話すことがとても好きなタイプの自己顕示欲の強い人と組んで、お互いに「ユー・プロモート」する約束を交わします。これは、親睦行事や会議、会社のイベントなどで、互いが互いの業績について話題にするという約束です。自分が自己顕示欲の強いタイプの場合でも、「ユー・プロモート」を実践すると、業績を自分で吹聴するより、はるかに大きな賞賛を得られるはずです。

当然のことですが、このような「褒め仲間」協定は、信頼できる同僚と結ぶべきです。また、2人という人数にこだわる理由もありません。信頼できる人たちを中心にして、ネットワークの拡大を考えてみるのもいいでしょう。

Three Tips for Getting Noticed without Self-Promoting|LinkedIn

Mihir Patkar(原文/訳:丸山佳伸、吉武稔夫/ガリレオ)

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