未来素材の中でも一番の注目株は「シルク」です。シルクは強度が非常に強く、金属が人間の体内で組織に及ぼすような負担を掛けません。また、長時間体内で使用しても害が少なく、医療機器として手頃に利用できます。タフツ大学の研究チームは、カイコの繭からシルクを採取し、プレートとビスを作りました。それを使って、6匹のラットの体内で4〜6週間実験したところ、シルクが分解されました。このような素材は人間の骨折の修復にも応用ができるようです。溶けてしまうのであれば、除去手術をする必要もありません。研究者は、医療用シルクの技術を顔の怪我の修復に使い、その後他の部位の骨折に拡大していけたらと考えています。
このような発想が出たのはこれが最初ではありません。他の研究者は、このようなシルクのインプラントを2030年までに人体で使用したいと考えています。それまでは怪我をせず、健康でいたいものです。
Screws Made From Silk Could Be Used In Surgical Implants|Popular Science
Colin Lecher(原文/訳:的野裕子)