Windowsタブレットの「ASUS VivoTab note 8」を購入しました。私のWindows歴がWindows Vistaで止まっているので、最近のWindowsにも慣れておきたいという思惑もあります(言い訳ですが...)。

さて、同じタブレットであれば、iPadを長らく愛用しています。これも十分小さいのですが、頻繁に持ち歩いていると「もう少し、小さくて軽いと良い」と感じることがあります。

普通なら、iPad Airを買う流れですが、あえてVivoTab note 8を購入しました。その理由と、VivoTab note 8がiPadにどれだけ迫ることができるか、原稿を書く端末として使いながら比較してみたので、使い心地と印象を紹介します。

端末は、さすがの仕上がりだが...

ASUSは、Nexus 7を製造するメーカーらしく、端末はしっかした作りで、安心して使えます。あえて、気になるところを上げるならば、ディスプレイが若干ぎらつく感じがするのと、画面に指紋が良く残ることくらいです。

iPadとは違い、端末を縦にすれば両手で持てるので、親指でポチポチと文字入力していくスタイルで使えます。しかし、端末の重さが391g(実測)なので、長くは続けられません。

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使いはじめの頃、ひとつ気になることがありました。

iPadであれば、一晩くらい放置しても電池残量が極端に減っていることはありませんが、VivoTab note 8は満充電状態で一晩放置したところ、半分くらいまで減っていました。なにかのプロセスが暴走しているのかと考えて再起動したあとは、同じ現象が出ないので、原因は追及していません。

気持ち悪い結果ですが、これは端末ではなくWindowsの問題かもしれません。

ATOKが使える悦びと欲しいエディターがない悲しみ

iPadの日本語入力アプリは、外付けキーボードで、すべての操作が完結できません。考えごとをしながらだと、操作に気を取られてストレスに感じることが多くあります。iPad ではなくVivoTab note 8を選んだ理由はココにあります。外付けキーボードで全ての操作が完結する、日本語入力アプリにフル機能のATOKが選べるためです。

さて、次はエディターです。iPadでは『iA Writer』を気に入って使っているので、これと似た感じで使えるアプリがないかと、ストアに公開されているアプリをいくつか試したところ「WritePlus」がイメージに近いものでした。全体的には、よい印象なんですが、入力文字数が1000を超えると動作が遅くなる致命的な問題があったので諦めました。いまは、『秀丸エディター』にMarkdownを強調表示する定義ファイルをインストールして使っています。

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外付けキーボードとマウスは、ある方が良い

VivoTab note 8でも、iPadと同じ感じで、ソフトキーボードでの長文入力やタッチ操作ができると想像していましたが、そうではありませんでした。

モダンUIのアプリには、タッチ操作に最適化されたUIが用意されているので、外付けキーボードとマウスの必要性は感じませんが、秀丸エディターのようなデスクトップアプリでは、タッチ操作だと使いづらいと感じる場面があります。よって、外付けマウスがあったほうが、気持ちよく使えます。

外付けマウスを使う時は、端末をスタンドに立てかけます。こうなると、外付けキーボードも一緒の方が使いやすくなります。私の場合は、外付けキーボードにREUDOの「RBK-3200BTi」、外付けマウスにMicrosoftの「Wedge Touch Mouse」を使っています。これで端末を含めた合計重量は827gです。iPadは、ClamCase Proとの組み合わせだと1377gなので、550g軽いことになります。

で、使えるワケ?

フル機能のATOKが使えて、秀丸エディターにも不満はないので、小さなWindows PCとして見れば評価は上々です。タブレットとして使うには、よく言われるように、モダンUIのアプリの充実がカギになります。現時点では数がないので、iPadに分があります。

Windowsタブレットは、小さなWindows PCとしての使い方がメインで、時々、タブレットとして使えれば良いと割り切れる方には面白い端末になるはずです。OSのWindows 8.1は、アジアの街並みのように、古いものと新しいものが混じりあって混沌としていますが、街並み同様に、時間と共に洗練されるはずです。

ATOK

WritePlus

秀丸エディタ

秀丸エディタ・Markdown記法強調表示定義ファイル

(傍島康雄)