Inc.:もしかしたら、あなたは習慣の奴隷なのかもしれません。あなたは不注意に生きているのかもしれません。あなたは怠けているのかもしれないし、妥協した日々を過ごしているのかもしれません。自動操縦の「不幸」という乗り物の上で、なすがままになっていませんか?
幸福へ至る道は、足し算ではなく、引き算です。今回は、幸福になるためにやめるべき10の習慣を紹介します。1. 過去が未来を決めると考えるのをやめる
私たちは完璧ではありません。私たちは問題を抱えています。私たちは間違いをおかします。しかし、過去の過ちに縛られてはいけません。過ちから学べばいいのです。
口で言うのは簡単だけど、実行するのは難しい? すべては考え方次第。過ちを活用してください。例えば、何かがうまくいかなかったら、今まで知らなかったことを学べたと考えるのです。少なくとも、「自分自身」について多くを学べたはずです。ほかの誰かが過ちを犯したときは、それを、慈悲深さや、許すこと、理解することを学ぶチャンスにします。どんな失敗があろうとも、あなたの過去はすべてトレーニングなのです。過去は学びを与えてくれますが、決してあなたを規定するものではありません。また、そうさせてはいけません。
2. うわさ話をやめる
みんなうわさ話が大好きです。いつも誰かの裏情報を知りたがっています。あの人があの決断をした本当の理由、あの人を動かしている真の動機、あの人が秘密にしてる裏事情。「アネットったら会計課のマルコとデートしたんだって!」こうした会話をしないではいられません。
しかし、誰かのうわさ話をする人は、あなたのうわさ話もしているもの。自分のうわさ話をされるのは不快なはず。次回、ほかの誰かについて話したくなったら、自分がどんな話をしようとしているのか、よく注意してください。それは「うわさ話」ではありませんか? また、誰かが誰かのうわさ話を始めたら、「失礼します」と言って、その場を離れましょう。うわさ好きの人にどう思われようと気にしないこと。どちらにせよ、うわさ好きな人は、誰のことも大切になど思っていません。今度うわさ話をしたくなったら、自分の考えや感じたことをオープンに話してください。それはうわさ話ではありません。ただ正直なだけです。
3. NOと言いたいときにYESと言ってしまうのをやめる
同僚や顧客、友人からの依頼を断るのは心苦しいもの。しかし、たとえNOと言っても、思ったほど悪いことは起きません。多くの人は理解してくれるし、もし理解してもらえなかったとしても、あなたがそれ以上その人のことを心配する必要などあるでしょうか?
NOと言ったあと、ほんのしばらく後味が悪いだけです。逆に、本当は嫌なのにYESと言ってしまうと、長い間嫌な気分を味わいます。少なくとも、その「本当はやりたくないこと」をやってしまうまでは...。NOと言う練習をしてください。そのうち慣れるし、NOが言えるようになれば、無駄なことに時間を使わず、本当に大切なことに時間を割けるようになります。
4. 話を遮るのをやめる
誰かの話を遮るとき、あなたは心の中で、「あ、今あんたの話聞いてなかったよ。次に何を言おうかばかり考えていたのでね。まあ、こっちの話のほうがずっと重要なんだから、黙って聞いとけよ」と思っているのです。仕事の人間関係を良くしたい? プライベートの人間関係を良くしたい? それなら、人の話を聞きましょう。相手の話に注意を注いでください。相手の話を理解するための質問をしてください。そうすれば、みんなあなたを好きになるでしょう。あなたも良い気分を味わえます。
5. 遅刻するのをやめる
あなたが忙しいのは知っています。忙しすぎるのです。いつも予定に遅れてしまいます。そのことで、あなたは毎日イラついています(周りの人もあなたに苛立っています。あなたの遅刻は「私の時間はあなたたちの時間よりも貴重なのだ」という表明にほかなりません)。あなたは遅刻したくてしてるわけじゃないと言うかもしれません。しかし、遅刻するもしないもあなたの選択です。
明日は少し早めに起きましょう(それで死んだりはしません)。そして、最初の予定に早めに到着します。時間が無駄になる? 心配は無用。待ち時間に取り組める小さなタスクを持参すればいいのです。そのほうがずっとストレスが減ることを約束します。その結果、頭も冴え、想像力や決断力もアップします。すべてにおいて改善されるでしょう。
6. 恨むのをやめる
ネルソン・マンデラ氏の格言にもあります。「遺恨の念とは、毒を飲んでおきながら、それが敵を殺してくれると期待するようなものだ」。嫉妬も同じ。嫌悪もそうです。ネガティブな感情を手放してください。あなたの悪意で打ち倒されるのは、あなた自身にほかなりません。
7. 時間がないと思うのをやめる
あなたの周りにもいるはずです。誰よりも多くを成し遂げてしまう人が。それはもう、本当に信じられないくらいに。彼らはどうやってそれだけのことを成し遂げているのでしょうか? 彼らには「ライフ」がないのでは? 実際、彼らは素晴らしいライフを送っています。多くを成し遂げる人は、自分にとって何が重要かを知っており、ただそれを実行します。あなたにとって重要なことは何ですか? 重要でないことからは降りてしまいましょう。ただそれだけです。私たちの時間は平等です。時間の使い方が違うだけなのです。
8. 他人に合わせるのをやめる
マーケティングの世界では反対のことが言われていますが、誰もあなたが着ている服のせいであなたを嫌いになったりはしません。あなたが乗っている車や住んでいる家も同じ。誰もあなたの勲章のせいであなたを好きになったりはしません。それは物です。あなたが持っている物を好きになる人はいます。しかし、彼らはあなたを好きなわけではありません。そしておそらく、あなた自身もあなたを好きになれないでしょう。
自分自身でいてください。人に合わせるのをやめると、多くの友人が離れていくかもしれません。そのかわり、一握りの本当の友達が残ります。
9. 親をないがしろにするのをやめる
死の床で、「もっと仕事に時間を使えばよかった」と言う人はいません。同じく、父親を亡くしたときに、「とても悲しい。でも父親とは十分な時間を過ごせたと思います」と言う人もいないもの。誰もが、もっと親との時間をたくさん持てばよかったと後悔します。しかし、時すでに遅しなのです。
あなたの両親はあなたをよく知っていて、あなたを愛しています。両親に電話をかけてくだい。きっと寂しがっています。あなたは忘れているかもしれませんが、あなたも両親を求めているのです。
10. 待つのをやめる
フランクリン・ルーズベルトの名言に「我々が唯一恐れるべきは、恐れそのものだ」があります。まことに正しい。しかし、さらに突き詰めれば、次の格言が導かれます。「我々が恐れるべきは、我々自身だ」。私たちはみんな恐れています。起きそうな何かを、起きそうもない何かを。私たちは、自分では変えられないことを恐れます。自分にはできないことを恐れます。他人からどう見られているか恐れます。みんな恐れています。
こうした恐れのせいでためらい、正しいタイミングを待とうとし、もう少し考えるべきだ、もう少し調べるべきだ、ほかの選択肢も探すべきだと思うのです。
そうして、数日、数週間、数ヶ月、ときには数年が経ってしまいます。
やりたいことは今すぐやるべきです。
恐怖に負けないで。構想していたこと、妄想していたこと、夢見ていたことがあるなら、今日それを始めてください。ビジネスを始めたいなら、最初の1歩を踏み出してください。キャリアを変えたいなら、最初の1歩を踏み出してください。新しいマーケットやデザイン、新しいプロダクトやサービスに挑戦したいなら、今日、最初の1歩を踏み出してください。恐れはわきに置いて、ただ始めてください。何かに挑戦してください。なんでもいかまいません。
今日という日は貴重です。明日が来れば、今日は過ぎ去ります。今日という日は私たちが持つ最も貴重な資産なのです。時間の浪費こそ、恐れるに完璧に足るものです。
10 Things Holding You Back From Being Happy at Work|Inc.
Jeff Haden(訳:伊藤貴之)
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