プロのタクシードライバーに渋滞回避術を教えてもらうこの連載、第2回はイルミネーションでにぎわっている【六本木周辺】をテーマにお伝えします。

今回も取材に協力していただいたのは、日本交通の徳山さんと野村さん。ちなみに第一回目では【虎ノ門、祝田橋、皇居周辺】の抜け道を紹介しているので、よろしければそちらもご覧ください。

第2回目はイルミネーションでにぎわう六本木を攻略

イルミネーションの時期はもちろんですが、夜は常に渋滞しているイメージがある六本木の交差点。いったい、どうして混むのでしょうか? まずはそこから伺ってみました。

徳山さん:そもそも夜の六本木交差点は歩行者の通行量があまりにも多い上に、横断歩道の青信号が点滅しても、人がどんどん渡ってくる。そのため信号が変わってもすぐに車が進めないんですよ。すると後ろがどんどんと詰まっていく...。深夜はどうしようもないですね。

六本木は飲食店が多いため、終電を逃して遠方までタクシーで帰られるお客様も多い。六本木の交差点は下り方面は横浜へ、青山方向は埼玉へ、溜池方向は千葉へと続いています。タクシードライバーにとって交差点の信号手前がお客様を乗せるのに一番良いスポットなんです。以前はタクシーが一番左側の車線に列を作っていましたが、今は空車待機に規制がかかったため、タクシー渋滞は多少緩和されました。そのため現在の主要な渋滞原因は歩行者なのかなと思います。

では、六本木の交差点が渋滞していたらどうすればいいのでしょうか?

六本木ヒルズまでは我慢

131219taxi02kaitei04.jpg

徳山さん:六本木通りを使う場合、六本木ヒルズまでは少し混んでいても我慢してください。そして西麻布の信号を越えたら一番右の右折車線に入っておいて、ヒルズを右手に見ながら六本木六丁目の交差点を右折します。するとヒルズの中をぐるっとまわるロータリーがあるんですけど、その手前に左折道があります。六本木通りの南側に走る一方通行ですね。その道に入ってください。

しばらく直進すると左側にTSUTAYAがあって、その後、芋洗坂に合流します。芋洗坂に入ったらすぐ六本木駅前郵便局の前の交差点を左折、またすぐに1本目を右折して、突き当たりを左折すると、外苑東通りのロアビルの前に出ます。右折して外苑東通りに入ったら、ふたつ目の交差点を左に曲がってください。あとは、なだれ坂を抜けて六本木通りに戻るか、もしくは六本木一丁目の駅の方に抜けるかです。このルートだと混雑している六本木交差点を通るのと比べて、20分ぐらいは早いと思いますよ。

麻布十番から六本木までも要注意

おふたりに六本木周辺でほかにも気をつけるスポットを伺ったところ、都道319号の麻布十番から六本木までは、夕方、要注意だそうです。この都道319号は六本木を抜けて青山一丁目に向かうルートなので、普段使っている方も多いのではないでしょうか。一応、Google Mapsで麻布十番から青山一丁目までをルート検索するとこんな感じです。

131219taxi04kaitei02.jpg

都道319号の麻布十番から六本木六丁目の間を北上しています。では、その都道319号をどう攻略するのか。

詳しい人は坂の名前でルートを指示する

131219taxi05kaitei03.jpg

徳山さん:一ノ橋から六本木六丁目の交差点までは、夕方はかなり混みますね。特に年末はイルミネーションを見に来る人が多いので、けやき坂までが進まないんです。そのためお客様に承諾を得られたら、このルートは絶対に使いません。私たちタクシードライバーが使うのは麻布十番の商店街を抜けるルートです。

その後、暗闇坂を抜けて、仙台坂上を右折、愛育病院前を右折して、六本木通りに出るんです。このルートをご存知のお客様は、やっぱり指定なさいますね。「運転手さん、ここ混んでる? それなら暗闇坂を上がって旧テレ朝通りわかる?」「はい、わかります」といった感じです。六本木・麻布方面は結構、坂の名前を言われるお客様も多いですね。

クリスマスパーティや忘年会など、年の瀬には六本木から銀座、青山方面にはしごするケースも多いと思いますので、ぜひ、ご活用ください。

けやき坂は、下るべき? 上るべき? 

最後におまけとして、車でけやき坂のイルミネーションを見に行きたい方のためにトリビアをひとつ。けやき坂を車で通過する場合には「上から下る」方が渋滞はまだ少ないそうですよ。つまり、六本木ヒルズから、テレ朝方向ですね。けやき坂のヒルズ側までのおすすめルートマップもつけておきますので、よろしければご参考ください。

131219taxi06kaitei02.jpg

では、よいクリスマス、そして、よい年末年始をお過ごしください。

次回以降は、新橋・有楽町(3回目)、渋谷表参道(4回目)の渋滞回避マップを紹介しますので、ぜひ、楽しみにお待ちください。

(松尾仁・奥畑瑞雪)