ちょうどいい時間にアラームをセットして、完ぺきな時間の昼寝をすると、脳には驚くほど良い効果があります。アラームをセットしたくない人や、実際に眠りに落ちるのが何時か分からない場合は、昼寝の時間を自然にセットする方法を試してみてください。アルバート・アインシュタインやサルバドール・ダリ、アリストテレスなど、名だたる世界の賢人たちも実践していた方法です。ブログ「The Almost Bohemian」では、ダリが著書『50 Secrets of Magic Craftsmanship(魔法の職人技の50の秘密)』の中で書いていた、「カギの昼寝」という方法を紹介していました。この方法だと、昼寝は1分未満、もしくはほんの数秒という、かなり短いものになります。もう少し長い昼寝だとしても、あまり深く眠り過ぎないようにしたい時に使えます。手順は以下の通りです。
- イスに腰掛けたまま眠る(肘掛け付きのスペインスタイルのイスがダリのおすすめ)
- 指と指の間に乗せるようにして手にカギを持つ
- リラックスして眠りに落ちる
- 眠りに落ちるとカギが手から落ち、ガチャン!と音がする
- 見事に目覚める!
「Art of Manliness」によると、ダリは裏返したお皿を手の下辺りの床の上に置いていました。そうすると、カギがお皿の上に落ちてより大きな音が鳴るので目が覚めやすいのです。ダリやアインシュタインや他の賢人は、この方法をひらめきを得るために使っていました。
このような賢人たちは、今日の科学者が「入眠の昼寝」と呼んでいる、ステージ2の睡眠に入る前の、クリエイティブな思考のカギが外れ自由に動き回っている状態を、知らず知らずのうちに利用していたのです。
何とも興味深いですね。
Sleep without Sleeping | Almost Bohemian
Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)
Photo by Bernt Rostad.