iPadをクラムシェルスタイルのノートPCにするキーボード付きケース「ClamCase Pro」を購入したので、レビューしています。前編では、クラムシェルスタイルとスタンドスタイルの使い心地などを取り上げました。

後編では、使い勝手の悪いところや気になるところ、私の使い方などを紹介します。

もちろん、良いところばかりではありません。

まず、重さ。見た目は小さいのですが、ClamCase Proの重量が680g、通信回線を内蔵した第4世代のiPadが662g、合計で1342gあります。組み合わせて使うと、MacBook Air 13インチと同じくらいの重さです。

それから、見た目。キーボードのパームレスト部分のアルミは高級感を演出していますが、細かなシボが入った外皮のポリカーボネートは、ひと昔前に流行ったネットブックのようにも見えます。また、目立たないのですが、メーカーのロゴが大きく入っているのも気になる人がいるはずです。

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これはフタに相当するiPad側が重いので仕方ありませんが、開く角度によっては、後ろに倒れるので要注意。また、キーの刻印がシールなのも、耐久性に不安が残ります(細かな部分ですが)。

他にも詰めの甘い部分が見受けられます。たとえば、スタンドスタイルで使うと、キーボード側が底面になりますが、この時にキーボードが無効にならないため、間違ってキーを押すと文字が入力されます。

私はこう使っています

iPadとClamCase Proの組み合わせは、そこそこの重量になるので、常に付けて使っているワケではなく、場合によって使い分けています。たとえば、出先で原稿を書くなど、外付けキーボードがあった方が効率が良いと分かっている場合は、ClamCase Proを使います。

ただ、場合によっては、iPadでは仕事が進まないこともあるので、こんな時は無理をせずMacBook Airを持ち出します。組み合わせると、ノートPCのように見えますが、iPadであることは変わりないので、マルチに使えないのが正直なところです。

ClamCase Proまとめ

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「iPadに加えて、200ドル以上の追加コストを支払って購入する価値があるか?」

そう問われると、違った選択肢もあるので、答えに苦慮します。それほど多くはないかもしれませんが、iPadにキーボードが付いていればなぁと...常々感じている方もいるはずです。こうした方には、ClamCase Proは、間違いなく最高の外付けキーボードです。

(傍島康雄)