「やりすぎ」とか「これならMacBook Airがあるでしょ」とかのツッコミは、すべて受け入れます。しかし、こればっかりは、好きなんだから仕方ありません(笑)。

iPadをクラムシェルスタイルのノートPCにするキーボード付きケース「ClamCase Pro」を購入したのでレビューします。

ClamCase Proは、日本未発売のケースです。入手は「米Amazonで売っていて、日本へ発送できない商品を買うための手順」で取り上げたやり方と同じで、Amazon.comで購入し、spear.netさん経由で日本へ転送しました。購入価格は、ClamCase Proが169ドル、転送費用が42ドルなので、合計で211ドルです。一般的な外付けキーボードなら1万円以下で購入できるので高価な部類に入ります。

MacBook Airのよう? クラムシェルスタイルの使い心地

ふたつに折りたたむクラムシェルスタイルで、フタになる部分にiPadを取り付けます。取り付けた時の見た目は、MacBook Airにそっくりです。フタを開けやすいように、キーボード側に切り抜きがあるところまで同じです。

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iPadをケースに取り付けた状態でも、電源ボタンやボリュームボタン、イヤフォンジャック、コネクタには、ケースを取り付けていない時と同じようにアクセスできるので、不自由することはありません。

Logicoolの「Ultrathin Keyboard Cover」のように、iPadをキーボードの溝に入れて立てて使うものは、iPadの角度が固定されるのと、安定した場所でないと使えません。たとえば、膝に乗せて使おうとすると、iPadを床に落とさないか注意する必要があります。ClamCase Proなら心配なく、iPad側の角度も調整できるので、ソファーに体を預けた状態でも外付けキーボードとiPadが使えます。

また、フタを閉じるとスリープし、開けるとスリープから解除されます。フタを開けた時はキーボードに少し角度が付く工夫もされています。

スタンドスタイルの使い心地

キーボード付きのケースで終わるならば面白みがありませんが、「くるりんぱ」とiPad側をひっくり返していくと、iPadスタンドとしても使えるのも特長です。

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たとえば、Huluをたのしむ時に、iPadを観やすい角度に調整して固定できるので、手で持っていて疲れることがなくなりました。また、他人にiPadの画面を見せながら説明をする時も、のぞき込んでもらう必要がなくなったので、スマートに話を進められます。作り手には怒られそうですが、意外にも重宝しているので、大変気に入っています。

細かな気遣いが光るキーボード

アイソレーションタイプのキーボードで、キータッチはMacBook Airと似ています。動作音は小さく、場所を問わず使えます。

キートップは、MacBook Airの16x16mmと比較すると小さく、14x14mmです。ミスタイプしないように気を遣いますが、1時間も使えば慣れます。この記事の下書きに、ClamCase Proを使いましたが、ストレスは感じませんでした。

キーボードは6段。最上段は検索キーやボリュームキーなどのファンクションキーが並び、ワンタッチでアクセスできます。この他、左右のカーソルキーの上に、電池残量を確認するキーとiPadとペアリングするキーが用意されています。また、電池残量とiPadとの接続状態を示すランプは、青色ではなく白色が使われており上質な印象です

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明日公開の後編では、使い勝手の悪い部分や使い方などをご紹介します。

(傍島康雄)