クレジットカードは、きちんと管理して使っているつもりでも、使うだけで起こりうる危険なことがいくつかあります。その危険が何なのかを知ること、そしてそれから身を守る方法を知ることが大切です。
今回はクレジットカードに潜む3つの危険な落とし穴と、それを避ける方法をご紹介していきましょう。
1.簡単にお金を使えてしまう
クレジットカートを持っていたり、使っている時は、自分がお金持ちになったような錯覚をすることがあります。ですがクレジットカードの「上限金額」は、「そこまでなら好きなだけ買い物をしていい金額」ではないのです。クレジットカードの借金を抱えた時に、私はこのことに気が付きました。
残念ながら、クレジットカードを持っていると、あまりにも簡単にお金を使ってしまいます。これは紛れもない事実です。クレジットカードの請求書が届いた時に、支払いができるのかどうかと考えることもなく、ついつい買い物をしてしまいます。
まずは2週間、買い物をする時は現金かデビットカードだけで生活してみましょう。スーパーに行く時も、外食をする時も、クレジットカードは家に置いて行きます。2週間後には、自分のお金の使い方が分かり、本当にクレジットカードが必要なのかどうか分かるようになります。
2.みんなが使っているから自分も...という気にさせる
クレジットカードは、1980年代までお金の支払い方法としてはメジャーではありませんでした。しかし、すぐにクレジットカードに依存するようになり、クレジットカードがあることを前提に買い物をするような生活や思考になっていきました。今では、アメリカ人の72%が少なくとも1枚はクレジットカードを持っています。平均では3枚以上です。
このように誰もが持っている、使っているという圧力によって、簡単にクレジットカードに頼るようになり、一般的なものだというような考え方が広まりました。クレジットカードを使うことは、社会的に認められるだけでなく、借金を背負うということでもあります。お金を貯めて、将来お金持ちになりたいのであれば、自分がどのようなお金の使い方をしているのか知っておくべきでしょう。
基本的に浪費タイプなのであれば、クレジットカードの上限金額が高いと、経済的に破綻する恐れがあります。仲間やパートナーが堅実タイプで、クレジットカードをたやすく管理していたとしても、あなたにも簡単に管理できるという訳ではありません。
自分のお金の管理の仕方をきちんと見定め、クレジットカードを使うのが得策なのかどうか実験をしてみます。友だちのクレジットカードの使い方を注意して観察し、友だちの行動が自分のお金の使い方にも大きな影響を与えているか、クレジットカードをより多く使わせるようなものかを知りましょう。経済活動やお金の使い方には、誰にでも当てはまる型というものがありません。みんながやっているから自分もやらなければと考えたり、惑わされたりしないようにしましょう。
3.計画的にお金を使えなくなる
毎月の買い物でかなりクレジットカードに頼ってしまっている場合は、月の予算内に支出を収めるのが難しくなります。そのことを知らずに、こちらで5ドル、あちらで20ドルとお金を使っていると、積み重なって数百ドルになります。
このように予算の中に穴ができて漏れているような状態では、貯金や節約など経済的な目標を達成する妨げになります。クレジットカードの請求は毎回きちんと支払っていたとしても、お金を使う時は細心の注意を払いましょう。支払いが遅れる可能性や、臨時支出がある可能性もあります。このような所帯は、お金を管理しているというより、お金を追いかけているようなものです。
クレジットカードの使用を制限することにより、お金の使い道の優先順位が明確になります。クレジットカードに対する見方が変わると、毎月クレジットカードでいくらかを支払う、ということをしなくなります。予算を作り、支払いには今の収入と貯金を使うだけいいのです。
The 4 Most Dangerous Things About Credit Cards (and How to Protect Yourself) | ReadyForZero
Carrie Smith(原文/訳:的野裕子)
Photo by Thinkstock/Getty Images.