スマートフォン/タブレットのアプリで操作する"ボール"「Sphero」(スフィロ)。日本でも正式に発売開始しました(9月26日)。

テニスボール大の高密度ポリカーボネート製のボールの中には、加速度センサーやホイール、LEDとそれらを制御するコンピュータが内蔵されており、非接触式の充電ベースで充電する仕組み。

早速手に入れたライフハッカー編集部でも、童心に返ってひとしきり遊んでみました。Spheroは決して「最新ガジェット」ではなく、プロトタイプが発表されたのは2011年1月。その後製品としてリリースされ、2012年年末までに欧米3000カ所の販売店で10万台を超える生産分を売り切った人気トイが、満を持して日本に上陸してきたというわけです。

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スケルトン仕様のスペシャルバージョンは、Apple Storeで限定販売される予定

ペアリングしたBluetoothで制御されたSpheroは秒速2メートルで動き、3時間の充電で1時間遊ぶことができます。高密度ポリカーボネートでできているので、(よほど豪腕でもない限り)投げつけても壊れることはないといいます。水陸両用でも遊べますね。

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無料で提供されている無料アプリ『Sphero』で操作する(iOSAndroid

ボール型って、たのしい

開発を手がけたOrbotix社のCTO、イアン・バーンスティンによると、「(クルマ型やヘリコプター型など遠隔操作ガジェットは既に数多く出ているので)スマートフォンアプリでの制御に適していて、なおかつ新鮮みがある形として思い浮かんだのが"ボール"だった。また、球体という形状には将来性を感じる」。

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Orbotix社の共同創業者である2人。イアン(左)がハード部門を担当し、アダム・ウィルソン(右)はソフトウェアの開発を担う

なるほど、Spheroにはさまざまな遊び方があって、たとえばボール状の本体をコントローラ代わりに使用するアプリもリリースされています。

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アプリ『Exile』では、手に持ったSpheroを3Dマウスのように使ってゲーム内の自機を操作する。こちらのアプリも無料(iOSAndroid

お子さんに、どうぞ

さまざまな遊び方があるのはもちろん、教育にも活用できるのがSpheroの楽しさのポイント。画面上に指で描いた軌跡通りにSpheroを動かせるアプリ『ドロー&ドライブ』であればプログラムの基礎的な概念を学ぶこともできるだろうし、より高度なプログラミングが可能な『Sphero Macrolab』をはじめ、実際に米国の中学校の授業で活用されているものもあるようです。

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『ドロー&ドライブ』はすでに日本語にローカライズされている(iOSAndroid

SDKも開放されており、開発者にとっても格好のおもちゃになっているようですね。

「Sphero」をコントローラにして「AR.Drone 2.0」を操作

価格は1万4800円と少々高めな印象がありますが、現在はオンラインでの販売のみ。10月4日からは、ソフトバンクモバイルショップ(銀座、渋谷)などでの販売も予定されているようです。

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こいつぁ楽しいや!

Sphero

(年吉聡太)