FITNEA:シナモンは料理用スパイス、また薬として使われてきた長い歴史をもっています。おそらくあの独特な香を思い浮かべる人が多いかと思いますが、今回は視点を変えて、知らせざる6つの「よいところ」を紹介します。
1.血液をサラサラにする
これまでの研究で、シナモンはアラキドン酸という炎症促進作用をもつ脂肪酸が血小板から放出されるのを抑制し、血液の凝固を防ぎ、血液をサラサラにする作用を持つことが分かっています。また、アラキドン酸の放出を抑えることで炎症を抑制するという効能も持っています。なお、血液の凝固を抑制する薬を摂取している患者は、エキスやサプリメントという形でシナモンを摂取してはならないそうです。
2.抗菌効果がある
シナモンとはちみつを混ぜたものを食べると、喉の痛みや感染症に効くという言い伝えがあります。あらゆるウイルスや細菌に対して効果を発揮するかどうかはまだ明らかになっていませんが、シナモンの精油に抗菌効果があったり、さまざまな種類の細菌の増殖を抑える効果があることが研究で示されいるようです。
シナモンの抗菌効果は非常に高いため、従来の食料保存方法の代替方法として使用できるとも言われています。事実、シナモンの樹皮は感染症を抑える効果を持ち、生薬の一つとして認知されています。
3.血糖値を下げる
3000万人の2型糖尿病患者、また6000万人もの予備軍にとって嬉しいニュースです。シナモンはインスリンの働きを促進し、血糖値を安定させます。ある研究では、シナモンを摂取すると血糖値が30パーセント減少するという結果が報告されてもいるようです。
ちなみに、1日1グラム程度を摂れば悪玉コレステロール・総コレステロールと言われるトリグリセイドの値を下げる効果を十分に発揮するそう。カフェラテや新鮮なフルーツ、シリアルなどにシナモンを少々ふりかけてみてください!
4.脳の機能を活発にする
シナモンの香りをかぐと脳の機能が活発になります。ある研究で香りをかいだ被験者は、注意力が必要な作業をするときに使う作業記憶などが高まり、認知機能が向上したという結果が報告されています。
5.腸に良い働きをする
シナモンには多くのカルシウム、食物繊維、ミネラルが含まれています。食物繊維とカルシウムを同時に摂取することで体内から胆汁塩が取り除かれ、結腸・大腸がんを患うリスクが低下します。この働きは同時に、コレステロール値を下げる効果を発揮することがあり、心臓疾患や動脈硬化の予防にもなるようです。食物繊維は、下痢や便秘解消にも役立ちます。
6.体を温める
シナモンは漢方薬としても長いあいだ使われており、体を温める作用をすることで知られています。風邪をひいたときなどに活用しましょう。
6 Reasons You Should Start Using Cinnamon|FITNEA
(訳:佐藤 ゆき)