Androidの素晴らししい点のひとつは、サードパーティーのアプリランチャーを使ってホーム画面をフルにカスタマイズできることです。さまざまなランチャーがありますが、米LHのおススメは『Nova Launcher』(無料、『Nova Launcher Prime』は400円、ダウンロードページ)。パフォーマンスとカスタマイズ性のバランスが秀逸で、派手過ぎず、操作も簡単です。
Nova Launcherの主な機能・特徴
- スムーズなスクロールと、カスタマイズ可能な2D、3Dのスクロールエフェクト
- アプリドロワーとホーム画面を無限にスクロール
- 透化とマルチ方向スクロールに対応したカスタマイズ可能なアプリドロワー
- 無限にスクロールし、アイコンを複数ページに配置できる、カスタマイズ可能なドック
- 一度に複数のアプリやウェジェットをフォルダやホーム画面に追加できる
- テーマのサポート。『ADW Launcher』のテーマにも対応
- ダウンロードしたアイコンパックやADW Launcherのアイコンパックを使ってアイコンをカスタマイズできる
- ランチャーアクセント、ウィンドウ、ツールの色をカスタマイズできる
- フォルダアイコン、背景などをカスタマイズできる
- ドック内でウェジェットをサポート
- ウェジェットを画面上に自由に配置、省スペースのためのオーバーラップも可能
- ほかのランチャーからアイコンのレイアウトやウェジェットの配置をインポートできる
- ホーム画面やアプリドロワーから直接アプリをアンインストール可能
- アプリドロワーとカスタムフォルダタブにフォルダを作成できる(Prime版のみ)
- ホーム画面からアプリやショートカットを起動できるクイック起動ジェスチャー(Prime版のみ)
- アンインストールしなくても不要なアプリをアプリドロワーから隠せる(Prime版のみ)
- 未読SMS、Gmail、不在着信をドックアイコンにバッチで表示(Prime版のみ)
特にすばらしい点
Nova LauncherはおそらくGoogle Playで最も評価の高いアプリランチャーです。軽快で柔軟、カスタマイズ性に富み、システムに余計な負荷もかけません。高度に洗練され、アップデートも活発です。複雑過ぎると感じる場合は、Androidの標準ランチャーと同程度まで軽装化できます。
Novaは以前、米LH読者が選ぶランチャーベスト5にも選ばれていますが、アプリランチャー花盛りの今日でも評価も人気も高く、シンプルでカスタマイズ性に富んだすばらしいランチャーです。Android4.0以上のデバイスでSenseやTouchWizよりも軽量のランチャーを探している人にはぴったりです。また、Jelly Beanのランチャー機能をIce Cream Sandwichデバイスに導入するのにも使えます。
まとめると、とてもカスタマイズしやすく、細かい調整ができるうえに、軽快で使いやすいツールだということです。それほどカスタマイズを必要としない場合でも、軽快で柔軟かつ使いやすいイチオシのランチャーです。
でも、改善してほしい点
Novaがより多くのAndroidデバイスで、たとえばGingerbread(Android 2.3)で使えたらどんなによいことか...。(NovaはAndroid4.0以上でしか動作しません)。とはいえ、それ以外には特に欠点は見当たりません。いくつかのすばらしい機能がPrime版でしか使えませんが、400円払う価値は十分にあるでしょう。
競合アプリを紹介します
1.Apex Launcher
Nova Launcherの最大のライバルは『Apex Launcher』(無料、Pro版は399円)です。開発もアクティブで、機能も豊富、軽快かつ柔軟で、たくさんのすばらしい機能が無料で使えますが、有料版にする価値も十分にあります。Apexのタブレット版はライバルを寄せ付けず、最新のアップデートでさらに魅力がアップしています。また、ロック画面をカスタマイズできるDashclockウェジェットに対応した『Apex Notifier』もリリース、他の追随を許しません。
とにかく、novaでできるカスタマイズはほとんどApexでも可能。無限スクロール、不要なアプリを隠す、スクロールとトランジションエフェクト、アプリドロワー、アイコンパック、スキンのカスタマイズなどすべて揃っています。Novaが合わなかった人はApexを試すとよいでしょう。きっと気にいるはず。NovaにあってApexにない機能もわずかにありますが、ほとんど互角です。
ICS(Android4.0)以上のデバイス向けの競合アプリはこれだけではありません。サードパーティのランチャーを使わないのも選択肢のひとつ。Google EditionやNexusデバイスを持っていて、それほどカスタマイズを必要としないなら、標準搭載のランチャーで十分。スピードと使いやすさを重視するなら、標準ランチャーがべストな選択かもしれません。
2.Action Launcher Pro
以前紹介した『Action Launcher Pro』(399円)も忘れてはいけません。フォルダの中のアプリをフォルダを開かずに起動できる「Cover」や、アイコンをスワイプしてウェジェットを起動できる「Shutter」など、ほかのアプリにはないユニークな機能を持っています。また、他のランチャーからレイアウトや設定を簡単にインポートできます。唯一の欠点は無料版がないことです。
3.Everything.Me
『Everything.Me』(ベータ版は無料)も紹介しましたね。柔軟でカスタマイズ可能なランチャーで、数回タップするだけでホーム画面や背景、アイコンを簡単に変更できます。Android4.0以上が必要ですが、ネットを検索すればランチャーの設定ファイルが無数に見つかります。
4.Buzz Launcher
同じく、以前紹介した『Buzz Launcher』(ベータ版は無料)もホーム画面を簡単にカスタマイズできるランチャーです。
ほかのユーザーが作成した膨大なホーム画面のカタログから好きなものを選んで自分の携帯に適用できます。もちろん、自分の好きなようにゼロからカスタマイズも可能です。
5.GO Launcher EX
『GO Launcher EX』(無料)も人気のアプリです。しばらく開発は止まっていましたが、最近アップデートされたようです。巨大なユーザーコミュニティーがあり、ローエンドの携帯でもサクサク動くうえ、膨大な設定オプション、スキン、アイコン、壁紙が提供されています。
ただし、設定の仕方によってはランチャーがスローダウンするので注意が必要。また、開発チームの最新プロジェクト『Next Launcher 3D』(1558円)は、洗練され、カスタマイズ性に富み、感動的ですらあります。ただし、気軽におススメするにはちょっと高価です。
6.ADW Launcher
同様に、『ADW Launcher』(無料、ADW Launcher EXは238円)はAndroid1.6以上のデバイスに幅広く対応、ICSスタイルをシステムに負荷をかけずに提供し、スキン変更やカスタマイズも可能です。たくさんのスキンパックとアイコンパックがGoogle Playから入手できます。
ADWとADW EXは根っからのカスタマイズ好きのために設計されたアプリで、つまり、スピードは多少犠牲になっています。また、大きな問題がひとつ。ADWの開発が停止していることです。ADW EXは2月にアップデートされましたが、ADWのほうは2012年の11月からアップデートがありません。バグフィックスやパッチも含めて皆無です。
7.Launcher Pro
『LauncherPro』(無料、有料版は347円)は、米LHが選ぶGingerbread(Android 2.3)以下向けのベストランチャーに選ばれましたが、こちらもしばらく開発が停止しています。
ローエンドのデバイスでも快適に動作するアプリですが、バグフィックスもパッチも公開されておらず、新しいデバイスにはおススメできません。Gingerbreadユーザーで、標準ランチャーを使いたくない人は試してもいいですが、それ以外の人はスルーしていいでしょう。
ローエンドや古い携帯で、Ice Cream Sandwichのようなランチャーを使いたい人は、以前紹介した『Holo Launcher』(無料)があります。
Androidのランチャーについてさらに詳しく知りたい人は米LHのAndroidのランチャーのタグページをチェックしてください。今回紹介しきれなかった情報を豊富に掲載しています。
Alan Henry(原文/訳:伊藤貴之)