アイデアブログ「99U」は生産性に関するトレンドを日々チェックしています。同サイトに載っていた、日々の生産性や創造性に役立ちそうな3つの研究を紹介しましょう。
1.マシュマロテスト
後で満足感が得られることに関する研究として有名なのは、1972年のスタンフォード大学の研究です。子どものグループに、1つのマシュマロをすぐにもらうか、15分待って2つのマシュマロをもらうかを選んでもらうという実験でした。
この意志力に関する簡単なテストが、結局は子どもの将来の成功が分かる強力な指標となりました。追跡調査をしたところ、2つのマシュマロをもらうために待つことができた子どもは、大学入学資格テストで高い成績を収めました。
意志力というのは、成功するのには不可欠なものなのです。ただ、無限にあるものではないので、自分にとって本当に大事なことに使うようにしましょう。2.1万時間ルール
何かひとつの技術を本当の意味でマスターするには1万時間の練習が必要だというフロリダ州立大学の研究者K. Anders Ericss博士による1993年の研究は、ジャーナリストのMalcolm Gladwellさんによって広く世に知られるようになりました。
しかし、どんな練習でいい訳でもありません。よく考え、きちんと意識しなくてはなりません。優れたスポーツ選手やアスリート、パフォーマーなどは、自分の苦手なところを選んで、繰り返し延々と、その動きが体に染み込むまで練習をするのです。
3.根性という指標
ペンシルバニア大学のAngela Duckworthさんと、ミシガン大学のChristopher Petersonさんは、最初に紹介したスタンフォード大学のマシュマロテストをさらに次のレベルへと進化させました。2007年に彼らは、なかなか達成できない目標や仕事をなんとか達成する、人間の「気合い」や「根性」のようなものを測ろうとしました。
実験では被験者にアンケートを実施。「私は何年も努力して目標を達成したことがある」というような努力度をみる項目を含めたものでした。
すると根性度の高かった人と成績優秀者(や、スペリング競争の優勝者、米国士官学校の卒業生)には相関関係が見られました。根性度の高い人の方が、低い人よりもいいパフォーマンスを出している人だということが判明したのです。
大人でも気骨を持って何かをやるのに遅過ぎるということはないのです。Sean Blanda(原文/訳:的野裕子)